tdd diary

2006年02月28日(火) ズッコケ3人組

会社で貰った券が今日までだったので、仕事後に上野で映画「PROMISE」観る。冒頭、チャン・ドンゴンが人を背負って激走するシーンで吹き出すのを我慢できなかった瞬間に、もうチェン・カイコー監督の新作だとかいうことはとりあえず一旦頭から消去して、真剣に観ちゃダメだと腹をくくってからは、エンターテイメント作品として観るしかありませんでした。っていうか大笑いしました。そのあともチャン・ドンゴンは何度となく激走するんです。ヒモで繋いだ女を凧上げしながら、真田広之を背負いながら笑顔で、たびたび激走します。もう完全にマンガです。ハイスクール奇面組です。ことあるごとに吹き出してしまう自分がどうしても押さえられません。突っ込みどころも満載すぎてお腹が痛い。劇画って感じの色鮮やかなシーンはとても綺麗なんですけど、寓話として観るにしてもストーリーが救いようがなく薄っぺらい。艶女と書いてアデージョと読む、なんだか訳の分からない色女に群がるズッコケ3人男。必要以上のCGや闇雲に金かかってそうなシーンに何の意味も重みもなくてすごいんですけど、笑えるという一点で「キャシャーン」よりは上でした。キャストはアジアのスターが集結しているらしいですが、みんなもう、チェン・カイコー監督の作品なんだから、なんだからという一点を心の支えにして、なんとか必死に頭の疑念を振り払いながら、なかばヤケクソで撮影したんじゃなかろうかっていう頑張りっぷりでした。真田さん、たぶん広東語のセリフを吹き替えなしで演じきってましたけど、正直その頑張りに値する作品ではないことがどこまでも悲しい。チェン・カイコー監督の作品だという点でいえば、この「PROMISE」よりも「10ミニッツ・オールダー」の中で観た「夢幻百花」という10分間の作品の方が、私は映画として優れていると思います。ずいぶんとまあ、大掛かりにズッコケちゃったもんだなあと、タダで観た分際で思います。中国って景気いいなあ!っていうのを、まさかこんなところで思い知らされるとは。何かの罰ゲームで監督させられたんだろうか。チェン・カイコーという名前の別人が作った映画じゃないの?マジで?マジです。ひゃー。

今週のananの特集が「人づきあい超整理術」!苦手な人間関係、この一冊で即解決、だそうです。凄いっていうか、何様の立場で何を煽りたいんでしょうか。どこまでご都合主義なんだanan。こんな雑誌一冊で人間関係が整理できるとか思ってる人からまずは整理されていきますように。


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hatori [mail]