そんな事情もあるけど、悟空も子供の頃はピラフがついた初歩的な嘘に引っかかるほど、 相手の事を鵜呑みに信じる純粋な心を持っていた。
しかし大人になってからは、まったくそういう手口に引っかからなくなった。 それは悟空が相手を疑うという事を覚えたからで、 そのお陰でキント雲には乗れなくなってしまった。 そういう訳だ。悟空とキント雲にはこんな事情があったのだ。
大人になってからの悟空は、かなり俗っぽく、本当にしたたかで、とても計算高い。 そして、なによりかなりのMである。 そうでもなければ宇宙船の中で、自らが出した気を自分に当てて楽しんだりしない。
「カメハメ波ー!」 (カメハメ波が旋回し「キュイーン」と戻ってくる。悟空はそれを避けられず当たる) ドン!(悟空跳ね飛ばされる) 「うわぁ!!・・・うっうっううう。。。くそっ、負けるものか!!」
おいおい。それはあなたが出した気ですよ。あなたが。 まるでコント。まさに一人漫才。だから彼は面白い。 超人的なパワーを持ちながらも、綿密に計算されたコントと一人漫才。 やはり彼から目が離せない。
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