いつもの日記

2001年11月11日(日) NATO

日曜の朝、NHKの政治の討論番組で、民主党幹事長の管直人は言った。

「我々の間では、小泉首相の事を「NATO」と呼んでいるのです。 No Action Talk Only!

管のしてやったりと言わんばかりのしたり顔は凄かった。


実はこの「NATO」は、民主党が1週間費やした結晶であった。

何故か和室で行われた小泉批判会議は、毎日深夜まで続いた。
しかしながら、一向にいい案は出なかった。
知的で、短く、それに的を得ている言葉なんて、はなかなか浮かばないものなのだ。
和室の方がいい案がでそうだという、安直な発想は意味を成さなかった。

「お前は顔だけライオンだろ!体はハイエナだろ!」
「親父の人気に乗っかった息子なんて売れないんだよ!お前がやめさせろよ!」
「サントリーが発泡酒を変える前に、お前が国を変えろよ!」

なんていう愚痴だけが、ゴミ山のように積み重ねられた。
そんな不毛な時間を重ねすぎて、みんな諦めて麻雀をしようかという雰囲気になった。

しかし、鳩山党首は諦めてなかった。
そんな雰囲気に一石を投じるかのように、鳩山は机を叩いて立ち上がった。
そして、今まで一人で考えていた構想を思いきりぶちまけた。

「小泉は、まだ何もやってない。即ち、No Action!」
 そして、何もせずにただ言うだけ。即ち、Talk Only!」

管が続いた。
「 そうか! No Action Talk Only! で、「NATO」だ! 」

そこに居た民主党みんなは、鳩山と管に一生ついていこうと決心したほどの出来であった。
麻雀セットを用意し始めていた議員は思わず牌を窓から投げた。
座布団が舞った。おまけに麻雀マットも舞った。

そして、鳩山党首の胴上げで幕を締めた。

胴上げしすぎて、2度も鳩山党首は落下したが、床が畳であったから大事には至らなかった。
会議をこの和室に選んだ管は、「次回の会議も和室にするぞ」と心に誓った。


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