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2005年06月25日(土) 霊府...鱗粉が微かについていた

cup


いつもの出勤時間に
会社をでた.

暑い...

熱いといってもいいくらいに

暑い...


都内
会社から近いところにある
お気に入りのカフェ.

珈琲へのこだわりは
師のところと同じように
素晴らしいところ.

少しだけ電車に乗り
移動.
あとは徒歩...


暑い...

カフェに着いても
アイスコ−ヒ−は飲まない.

こだわりなのかもしれないが
あまり好きでもない.


歩いていて
ふと,思った.

やけに
この街は多い.
さっきから幾度となくみかける.

まるで
案内をしているかのように

現われては消え
消えては現われる.

アゲハ

キアゲハ

そして,アオスジアゲハ.


どことなく
ひと昔前とか
古きよき時代を思わせる
街並に
なぜか...
似合っている.

時代まで
トビコエテキタカノヨウニ

似合っている.


アゲハが
ふと...いなくなる.

鱗粉越しに
カフェの看板が
みえてきた.


入口の扉を開ける.
よく冷えた空気が
襲うように流れてくる.

再び舞いはじめたアゲハ.

その冷たい流れに乗った途端...

消えた.


空気の流れが落ち着いたころ
シズル感たっぷりの
湯気をゆっくり上昇させて
珈琲ができあがった.

この一杯から
今日がはじまった.


カップの端に
鱗粉が微かについていた.


☆ 霊府(れいふ) たましいの宿るところ,心.



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