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2005年01月23日(日) NYの街角:SMOKEの夜


SMOKE@Morning Side Hights

コロンビア大に在学中の同僚に大学構内を案内してもらう。伝統ある建物と新しい建築がマッチしているのが良い。図書館には、Toshiba Libraryという一角があって、日本の法律関係の書籍が充実している。最近の新しい書籍も多く、セレクションは素晴らしい。図書館の出口で別の同僚に偶然会う。

同僚の紹介で、N&Pの52期I氏と、コロンビア・ロー在学中K氏にお会いする。今回モーニングサイドハイツまで足を延ばしたのは、この方々との会食が目的である。会ってみると、実に気さくな方々。二人とも私のWebsiteを見ていて以前から会ってみたかったとのことで、少々恐縮しながら会食。エチオピア料理という一風変わった夕食を、これもエチオピア特産のハニーワインとともに頂く。美味。

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その後、SMOKEへ。一度行きたかったJazz Clubである。
http://www.smokejazz.com/
場所はモーニングサイドハイツから少し下がったあたりで、コロンビアに用事がなければまず行くことはないエリアである。

Hammond B3 Organ Groovesというオルガンバンド。テナーサックスのEricが一曲目の合間にBarで飲み物を頼んでいたり、さらにはトイレに入ってなかなか出てこなかったりという、余裕の態度で面白かった。これで腕が悪ければ顰蹙を買うところなのだが、4人とも巧い。セッションの途中まで聴いたところで、NYに来てから聴いた演奏の中でもトップレベルだと確信するに至る。



古びた電子オルガンとテナーサックスの交流が渋い。ドラムが相当しっかりしているため、メロディーラインの逸脱を逸脱として楽しめる。ギターの早弾きも大したものだ。しかしやはりテナーのEricが凄い。これでno-coverとは。

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その後、近くのbarで語る。注文が伝わらず、驚く。まさかマンハッタン内で、「Manhattan」という言葉が通用しないとは思わなかった。何語なら通じるのかなと笑い合う。

I氏とは、渉外事務所の今後について語り合う。この事務所に在籍する私の友人たちは、実に優秀な方が多い。氏も紛れもなく優秀な実務家だ。

K氏は、ITベンチャーを既に二つIPOさせてきたという凄腕の法務マンである。しかし、その語る内容が凄かった。IT業界の裏話を話していたかと思うと、そこから話は発展し、飛躍する。途中から、この場では話題の逸脱を逸脱として楽しもうという暗黙の合意が出来上がる。その逸脱を重ねた向こうにあるものを見てみたくなったのだ。それは、先ほどのSMOKEでの演奏と同じ種類のものだった。

氏は私と同じように、仕事を仕事として楽しみながら、それとは別の文脈を生きている。話題は、エーリッヒ・フロムからユング心理学へ、そしてフラクタルへとシームレスに繋がっていく。夜は更ける。

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