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2004年05月17日(月) これが最後の卒業式


東京大学に入学した18歳のころ、自分が東京から遠く離れたフィラデルフィアの地で、ガウンを着てキャップを被っている姿は想像すらできなかった。ましてや、Master of Lawの修士号を受けるなど、馬鹿げた御伽噺だった。18歳の自分に、誰かが「お前はフランスに文学研究のため留学することはなく、アメリカで法律の修士号を受けることになる」と告げたとしたら、ありえない話として一蹴しただろう。

が、現実に、こうやって一年間の苦楽をともにした学友たちと、Academy of Musicの壇上に上がり、自分の名が呼ばれるのを待っている。

もちろん、これは、ステップのひとつに過ぎない。これから何をしていき、何を積み重ねるのかが大切だ。そして最終的に、日本という国のために、そこに住む人々のために、微力ながら何が自分にできるのかが問題だ。しかし、今は、教授に、LLMの学友たちに、事務所の先輩後輩に、かけがえのない友人たちに、支えてくれた家族に、そしてさまざまな形でお世話になった多くの人々に、ただただ感謝を捧げたい。

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