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2004年05月07日(金) 西海岸旅行記:ヨセミテ2日目/SFに帰還

ヨセミテ2日目。朝早く起床し、アワニー・ホテルで朝食。アワニー・ホテルは、日本で言えば軽井沢の万平ホテルのようなもので、アメリカ人は一生に一度はここに宿泊してみたいと思うらしい。後に聞いたガイドの説明によれば、ヨセミテ国立公園内のホテルはどこでも予約を取るのが困難だが、ここは予約が特に取るのが困難であるとの由。もちろん、今回はここに泊まっているわけではない。アワニー・ホテルの全ての建材はヨセミテ公園内の木材や石を使っている。外観は意外に素朴であるが、内部は重厚。古くはあるが、管理は行き届いている。万平や川奈あるいはエル・トバルのような伝統ある観光地の上質のホテルと共通のものを感じる。





朝食は、バフェイ形式を最近取り入れたとのことだったので、それを試してみる。メニューは典型的なアメリカのバフェイであるが、どれも美味しいし、果物も新鮮である。サービスも申し分ない。雰囲気はもちろん素晴らしい。アワニー・ホテル滞在客でなくとも食事をすることはできるので(予約なしだとランチやディナーは厳しいかもしれないが)、ヨセミテに滞在する際には、是非一度行くことをお勧めする。

その後、ヴァリー・フロア・ツアーに参加。これは、オープンバスを使ったツアーで、パーク・レンジャーが解説してくれるというもの。解説は面白い。最初に参加者がどこから来たのか聞く。アメリカ国外から来た者に挙手させるが、「テキサスを含むforeign countriesから来た人」と言って笑いを取る。テキサスは別の国、というのはアメリカ人にとって一種の典型的なジョークなのだろう。もとは別の国立公園でレンジャーをしていたという彼は、幼い頃からヨセミテのレンジャーになることを夢見てきたという。昨年9月にその夢がかなって、大好きな祖母に伝えたところ、「ああ、じゃあお前は金持ちになることはなくなったね」と言われたと苦笑いしていた。もっとも、真面目な話も多く、特にここに住んでいたインディアンを追い出した話(涙なしには語れない)や、最初の開拓者たちの話、ヨセミテを愛した研究者の話など、本格的な興味深い話をしてくれる。


エル・キャピタンの絶壁。

エル・キャピタンという断崖絶壁に挑むロッククライマーを指差しながら、ロッククライミングはヨセミテ国立公園の中でもっとも安全なスポーツであるという意外な話(トレッキングの事故が多いらしい)、どうやってロッククライマーがトイレをするのかという話(基本的にごみは全て持ち帰る。ただしエマージェンシーケースを除く。)なども聞けた。





このツアーは、ほぼくまなく車で見て回れるところは見て回るので、時間のないかたにはお勧めかもしれない。ただし、5月とはいえ、日差しが強いことと、砂塵やスギ花粉のために眼が痛くなるので、帽子とサングラスなどは必須であろう。コンタクトを常用される方は目薬も持参で。



ツアーを終えて、のんびり昼食を取り、帰りのバスへ。もう少し日程に余裕があれば、行ってみたいところがあったのだが、たった一泊の予定だったため、本格的なトレッキングは別の機会に取っておくことにする。それでも十分堪能できた。


帰りの車窓から。

バスでサンフランシスコに戻るも、なぜか不機嫌なバス運転手に間違った場所を教えられ、しかもそこが治安の悪い場所だったので憤慨する。荷物を抱え、怪しげな人々のたむろする夜の道を右往左往する羽目になった。あわてて元の場所に戻ってタクシーを拾い、事なきを得る。あんな運転手にチップを払ったことが悔やまれる。全ての運転手がそうではないと思うが、ツアーバスの運転手にはこういう性質の悪いのもいる。念のため、注意しておいたほうがよい。

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