弁護士の素顔 写真,ギャラリー 小説,文学,司法試験合格体験記 法律関係リンク集 掲示板


2004年05月06日(木) 西海岸旅行記:ヨセミテ国立公園へ

朝早く目を覚ますと外は霧である。名物だけあって、霧は結構深い。近くのStarBucksで昼食用のサンドイッチを買い込み、ヨセミテへのバスに乗り込む。

ヨセミテまでは、約6時間。途中でバスを乗り換えて、午後1時ころに国立公園ゲートを通過。絶景が展開し始める。景観ポイントは点在しているようで、最終目的地のヨセミテロッジまで、要所で降車して見せてくれる。

以下は写真のほんの一部。






ハーフ・ドーム。

ヨセミテロッジに到着しチェックインが終わると早速、活動開始。バスを拾って、有名なミラーレイクへ。ミラーレイクまでは簡単なトレッキングコースになっている。約1時間。道は途中まで舗装されている。渓流沿いを歩く。奥入瀬を思い出す。やがてミラーレイクに到着。ミラーレイクは、鏡のように山々の景色を反射するのでこう呼ばれている。


ミラー・レイク。

奥の方まで行こうとしたが、どこまでも続いているようであるし、足場が徐々に悪くなってきて革靴では歩くのが難しくなってくる。時間を考えて、適当なところで引き返す。帰り途、女性が車を降りて森の中で写真を撮っている。何かと思ってみると、エルク(鹿の一種)である。それも三頭。足音を忍ばせて近づき、何枚か写真を撮る。彼らはしばらくして森の奥へ消えていった。

またバスを拾い、今度はカレービレッジへ。ここからの断崖の眺めも素晴らしい。ここにも鹿が数頭居た。どうやらどこでも簡単に見られるようである。



奈良公園の鹿と異なるところは、彼らが野生であるというところだろう。どこでも見られるスクワーレル(リスの一種)にさえ、餌を上げる不逞の輩はほとんどいない。アメリカの国立公園で素晴らしいと思ったのは、人間の影響を極力減らそうとする試みが徹底しているところだ。もちろん、人間が自然の中に観光のために入っていくのであるからそれにも限度はあるが、何もしないよりましである。その意味でのマナーは、小さな子供にも行き届いている。教育の賜物だろうか。

カレービレッジでピザを食す。観光地の飯といえば競争がないために不味いものと相場は決まっているが、ここのピザは非常に美味しい。このレストランは、相当の老舗のようだ。旧式のソーダファウンテンを備えたこの店の旧い写真が飾ってあった。この付近は夜、ブラック・ベアやグリズリーが出現することもあるそうだ。付近のキャンプ場には、熊よけのための、食料品を保管する鋼鉄の箱がいくつも備えてあった。

***

夜が来る前に、一度ロッジに帰り、ヨセミテ滝の下流まで歩く。日暮れが近いためか、誰も居ない。



滝つぼに近づく。強い風。水飛沫が霧の固まりとなって襲い掛かってくるようだ。飛沫の勢いが余りに強いので、息苦しくなる。木製の橋が架かっているが、水に濡れて滑りやすそうである。誰も見ていないところで足を滑らせようものなら、まず間違いなく死ぬだろう。どちらかといえば原始的な、畏怖に近い感情を覚える。



夜は星空を見ようと思ってカメラ片手に外に出るが、ロッジの付近は照明があって見えにくい。少し待ってもう一度外に出ようと思ったが、いつの間にか寝入ってしまったようで、結局見逃してしまった。

My追加







[MAIL] [HOMEPAGE]