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2004年05月05日(水) 西海岸旅行記:サンフランシスコにて友人たちと


朝早く起床。部屋のベッドが心地よかったためか、疲れは残っておらずすっきり目覚める。喉は相変わらず痛いものの、熱は下がったようだ。まだ頭の奥の方には列車から見た夕焼けの風景が残っているが、サンフランシスコの冷たい朝霧が、それを想い出の方角へと押しやる。



早速フィッシャーマンズ・ワーフまでタクシーで行き、予約してあったアルカトラズ島ツアーのチケットの交付を受ける。時間が余ったので、近くの湾から聞こえる奇妙な声の正体を確かめに行く。実は、友人のサンフランシスコ旅行記を読んでいたので、その正体はわかっている。シーライオンだ。無数のシーライオン(あしか?とど?)が、木製の筏の上で日向ぼっこしている。



どの筏にも、必ず巨体のオスが居て、そのオスは自らの力を誇示するかのように、鼻先を天高く掲げている。どうやら、それが彼のテリトリーにおける重要な仕事のようだ。あの姿勢を長時間維持するのは大変だろう。一夫多妻制のオスも楽ではない。

***



アルカトラズ島は、観光スポットなので、その紹介は余りにtouristicになる。したがって詳細は割愛。

監獄の独房に入ってみたが、あれはたとえ短時間でも精神にこたえるような気がする。ましてや、死刑と決まっている囚人が長期間監禁された日には、気が狂わない方がおかしい。



アルカトラズの3人の脱獄囚についての説明も面白かった。英語のテープガイド付きであったが、日本語のガイドがあることを知ったのは全てが終わってからだった。

ひとつ言えることは、ここに監獄が無ければ、実に居心地の良い、素晴らしい島であっただろうという事実だ。複雑に入り組んだ冷たい海流がなければ、脱出不可能な監獄という伝説は生まれなかっただろう。が、その海流は表面上は見えない。注意深く見れば、海面が数種類の色に斑に塗り分けられているのが判る程度だ。島の上空には島の歴史を知らない海鳥がゆっくりと舞い、日差しと海風が心地よい。監獄の建物外のベンチで、対岸のサンフランシスコの街を眺めながら、くつろぐ。



陸に戻り、再びフィッシャーマンズ・ワーフへ。UCバークレーに通う友人夫妻と会食。眺めが良いレストランでのんびり食事。



その後、ユニオン・スクエアに戻り、衣料品など明日からのヨセミテ旅行に備え最低限の買い物を済ませる。

夜になり、SFの法律事務所で働く同僚と食事。ベトナム風シーフード料理のCrustaceanというレストラン。二年近く会っていなかったが、会えば昨日も会っていたかのように内輪話に花を咲かせる。その後、ユニオン・スクエア近くのbarで飲みながら、SFの法律事務所の話や知財関係の話。充実。

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