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2002年03月22日(金) 無機質な言葉の羅列に飽きた。



無機質な言葉の羅列に飽きた。

作業途中で手を止める。窓の外を見る。多分雨が降っている。本当に雨が降っているのだろうか。低空を這うような厚い雲のせいか、夕暮れ時だというのに暗い。一定の傾斜角で落ちてくる水の粒子があるはずだ。だがその流れを見極めることはできない。室内の光の反射が原因だろう。やがて透明度の高いガラスの層の向こうに光る線が現れる。そして消える。外は花冷えだろうか。空調が利いているので、外気温を知ることはできない。外界から隔てられた世界で完結しているのはなにも自分ばかりではないのだ、と言い聞かせる。

再びPCに向う。再び羅列される言葉は無機質である。温度のない言葉の断片が、画面を埋め尽くして行くのを僕はぼんやりと見ている。







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