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2001年10月01日(月) 日々雑感:同時代文学を俯瞰する

今度はenduring freedomだそうだけれども、こんな風に濫用される「自由」とはいったい何ほどのものか。

作戦名に大仰な形容詞を必要とする不自由さを意識しているのか、それともそれを強いている無意識の作用に気付かぬほど鈍感なのか。クラスター爆薬とともに食料を投下するという偽善に満足するほどの貧困な想像力しか持ち合わせないのであれば、答えはおそらく後者であろう。

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ところで、文学研究会の年若い友人から、私の日記にはいわゆる同時代文学について言及があるが、現代文学の俯瞰に役立つ書物は何か、と問われて、迷っている。

最近では、本の雑誌社から出ている新元良一著「One author, One book[同時代文学の語り部たち]」が挙げられるかもしれないし、やはり新元氏がかなりの記事を書いている「来るべき作家たちThe Shape of Literature to Come」(新潮社)が詳しいと思う。しかし、後者は1998年度版しか手元になく、その後、新しい版が出たのかは残念ながら私は知らないというほかない。また、新元氏の言及される作家は、英米文学がほとんどで、フランスやその他の国の文学には非常に言及が少ない。

あとは、海外のサイトで最近の売れ筋を探るとか、書評サイトを見るとか、本屋の店頭で翻訳文学のコーナーを巡るようにするとかしかないのではないか。これを読まれている方で、こんな有用な情報源があるということをお知りの方はどなたかご教示下さいませんでしょうか。







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