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二回試験では、実は落第するものはほとんどいないのである。 落ちるのは年間数人程度で、それも試験当日病気でやむなく欠席した場合か、さもなくばかなりご高齢の方か、あるいは当日相当の大失敗をした場合に限られるというのがもっぱらの噂である。
それでも確実に落ちるものは出るので、皆その少ない落第者になることを極めて恐れている。
落ちた場合はどうなるか?
実は、6月に再試験があるのである。これで落ちた者は居ない。
しかしその再試験までの間、5人の教官がつきっきりでマンツーマンの特訓を行うことになるようなのである。
故に二回試験の重圧は、その不合格率の低さにもかかわらず、非常に高いといわれている。
実際、私もプレッシャーの余り、英語とか、二回試験とは全く無関係な法律とかに逃げることもしばしばであった(笑)。
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