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「後期修習は、雰囲気が前期とはまるで違うよ」とは、実務庁の裁判官、検察官、弁護士にたびたび言われてきた言葉であるが、確かに、雰囲気が全く違う。
前期中は、夜になると、いずみ寮のロビーでどこからともなく人が集まってきて、酒盛りが始まっていたものだったが、後期に入ってからは、さすがにそんな光景を目にすることはなくなった。
みんな、自分の部屋に閉じこもって、前期中の復習であるとか、白表紙の精読であるとかに励んでいるのだ。
元々司法試験をくぐり抜けてきた強者であるからして、真剣に勉強するとなったら、それこそ日本で一番勉強をする集団かもしれないのである。
さて、僕はといえば、こんなところで日記を更新しているところからも分かるように、なーんにもしていないのである。
明日に控えた第一回の起案がショック療法となればよいのだが。
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