1998年07月23日(木) |
たとえば「至上の愛」であるとか? |
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風邪を引いて、今日は欠席。
こんな時には、ジャズでも低く掛けて、熱が下がるのを待つのが正しい。災厄はギヤをローに入れてやり過ごすのだ。
何を掛けるか、としばし思案する。どんな物がよいだろうか? ハード・バップはとても聴く気になれないし、さりとて、雨の夜を乗り切るためのピアノ・ジャズは似つかわしくない。
たとえばジョン・コルトレーンの「至上の愛」はどうだろう。
けっして踏み外すことのない彼のストイシズムは、やや大げさに言えば「闘病生活」にふさわしい。
だから例えば、「至上の愛」を。音量を下げて、あくまでストイックに。さながら「歯痛を病んだ夜鳴き鳥のように」。
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