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1997年05月20日(火) 世間一般の裁判官の評価とのギャップ


民事裁判のオンパレード。昨日に引き続いて今日も民事裁判の問題研究の講評が入っていて、かなり難解な情報・必須知識が疲れて乾いた頭に次々と詰め込まれる。これは一度やってみればたぶん容易に理解できるけれど……かなりつらい。

その夜、授業後に体育館に行ってみるとなんと民裁教官のT教官が卓球をしていた。早速混ぜてもらう。教官は思いの外卓球がかなり強くテニスもやられると聞いているので、スポーツマンタイプのようだ。世間一般の裁判官に対するイメージは、どちらかというと陽の当たらない暗い部屋に閉じこもって世間と隔絶された孤高の学者のように弱々しいというイメージであろうが、我がクラスの民事裁判担当教官、刑事裁判担当教官のいずれもテニスを大分やられており、しかもかなりうまいと来ている。

さらにこれは聞いた話であるが、札幌にはラグビーの社会人サークルに現役で参加している裁判官の方もいられるとのことで、世間一般のイメージからはやや離れているのが実状のようだ。かくいう僕も、研修所に入ってからは、自分の抱いていた裁判官、検察官に対するイメージが音を立てて崩れていくのが感じられた。しかもそれは悪い方に変わったのではなくて、むしろ、非常な親しみと、世間から乖離しないように努力をしている姿勢に非常な共感を覚えた。その晩我々は飲みに行って、そこでの話は本当に興味深く、今まで知らないで過ごしてきた世界が急速に目の前に開けてきたような気分を感じた。







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