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今日は朝から雨。にもかかわらず、友人の劇団の旗揚げ公演を見に大塚ジェルスホールまで出かける。なかなかおもしろかったが、学生演劇の域を脱し切れていない気がした。あれだけの個性的なキャストをそろえたのだから、脚本をもう少しましなものにした方がよかったのではないだろうか。そう思うと残念である。なにより登場人物が皆心に傷を持っているのはよいのだが、その傷が必ずしも観客に納得されないような類のものでしかなく、自己満足的な悩みの中で物語が展開してゆくのには、どうにもなじめなかった。「必然性」という要素があれくらいのまとまった保守的な演劇の中では不可欠なのではないだろうか。
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