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1997年03月21日(金) 小説の続き

掲示板に行くが、誰も書き込みをしていない。そういうものかもしれない。いくらか問題提起をすれば、書き込みされるのだろうか?

久しぶりに答練の答案添削を受け取る。(答練の答案添削とは、司法試験用語で、言ってみれば、模擬試験の答案の添削のようなもの。合格者が添削することになっている。)しばらく間が空いたのですっかりやる気をなくしているのだが、本当に久しぶりに中島成先生の授業を聞いて見た。一カ所どうしても理論上問題があると思われる解説に出くわすが、ほかは非常にわかりやすい。ただ、どんどん関係のない(自分の興味に従って)議論に突入してゆくのには参った。

小説の続きを書きたいのだが、なかなか暇がない。長くするのであれば、それなりにペースを組み直さなくてはならないし、どうしたものか、思案中といったところ。友人に村上春樹の「羊をめぐる冒険」に似ている、と指摘される。たしかに、見知らぬ男が訪ねてくるという設定も、誰かを探しに行くという設定も似ているような気がする。しかし探求型の小説では似たような設定は多く見かけるし、精神的な旅であるという点は明らかにそれと異なる。僕の小説における主人公はもっと内向的で、アクションはほとんど起こさない。内面的な旅を経て、問題を解決しようと言った態度が一つのテーマであるので、必然的に描写の方向性に違いが出てくる(はずだ)。それに僕が村上春樹を意識しているのは間違いないとしても、より強く意識しているのが庄司薫(やはり東大出身の芥川賞作家で、「赤ずきんちゃん気をつけて」を書いた。僕の所属していた東大文学研究会の大先輩に当たる)なのだが。

なんにせよ、続きを書かねば始まらない。週一とか月一とか決めて連載にでもしないとなかなか進まないような気がする。月一にしようかな。







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