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表紙をデザインしてみる。僕のもっとも好きな詩人の一人であるアルテュール・ランボーの有名な手紙の一節をデザインの中に組み込んでみて、フランスの国旗であるトリコロールの「青・白・赤」(bleu,blanc,rouge)を配色してみたのだが、我ながらなかなかにクールなデザインになった。コンポジションのような趣がある。友人の反応もおおむね好評。
ちなみに、デザイン中のフランス語を訳すとこんな感じである。 「私は詩人になりたいのです。だから、「見者」となるべく努力しています。それは、すべての感覚の大がかりな混乱によって未知なるものへ到達することです。「我思う」というのは間違いで、「私は思わされている」というべきでしょう。」 もちろんこれはそのままの一文ではなくてつぎはぎのものであるが、おおむね彼の詩的理論の根本的部分に触れていると言えると思う。
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