昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2005年06月03日(金) 明日はなにがあるのかね?

 午前6時少し前、起床。天気はくもり。洗濯はやめる。朝風呂に入る。
 朝ごはんは、昨日阪神百貨店のヘンゼルで買った、ぶどうパン。それに、ちぎったレタスと切っただけのトマト。レタスを手でちぎりながらマシマシと食べていたらTが、『ひらり』の石倉三郎みたいだね、と言う。『ひらり』というテレビドラマの中で石倉三郎が、キャベツを切らずに丸のままテーブルに置き、むしりながら食べて酒のつまみにしていたのだとか。ふーん。私も今までにいろいろなものに例えられてきたが、石倉三郎みたい、と言われたのは初めてだ。

 「博物誌」があるかどうか確かめるため、帰りに少し遠回りしてブックオフに寄ってみる。どうあっても古本で見つけたいようだ。しかし、見当たらない。かわりにまたまた探してもいない本を買ってしまった。こんなことが毎日続くようでは「博物誌」にたどり着く前に破産してしまう。
 今日買った古本は、萩原朔太郎の「虚妄の正義」。詩ではなくて、アフォリズム集だ。萩原朔太郎は思索の人だな。とくに一夫一婦制に反対しているところなど、熱が入りまくっていて、なかなか面白い。『一夫一婦制度は偽善であり、人生を不潔にする有毒の制度なるかな!』などと書いてある。こういうこと言う人、私はけっこう好きだ。

 古本はもうあきらめた。天満橋のジュンクに行って、新刊で「博物誌」を買った。ボナールの挿し絵があり、岸田国士訳の新潮文庫版を選んだ。それから児童書コーナーで偶然見つけた「飛ぶ教室」も購入。「飛ぶ教室」が復刊していたなんて!全然知らなかった。高橋順子、平出隆の詩、江國香織、蜂飼耳の短篇、北村薫、石田千のエッセイなど、収録。まだ手探り状態、という感じだけど、児童文学好きとしては、この復刊は喜ばしいことだと思う。
 それから、「ちくま」と「月刊百科」をもらう。「ちくま」で新しくはじまった連載がどれも面白そうなので(茂木健一郎、中野翠「小津ごのみ」、斉藤貴男)、うれしい。(ちょっと庄野潤三ふう)

 夜中まで寝転がって読書。「飛ぶ教室」に掲載されてた、佐藤多佳子の「デュエット」という短篇がよくできてて、素直に感動。江國香織も良い。江國香織のエッセイや小説は正直言ってよくわからないんだけれど、子供向けに書かれたものは、どれも巧くて感心する。
 サッカーを見るかどうするか迷って、結局0時頃寝ついてしまった。
 
・購入物:ルナアル「博物誌」(新潮文庫)
     「飛ぶ教室」復刊特別号・春(光村図書)
     萩原朔太郎「虚妄の正義」(講談社文芸文庫) これだけ古書

・朝食:ぶどうパン、レタスとトマト、ヨーグルト、コーヒー
 昼食:弁当(豚肉の塩焼き、卵焼き、蒸しジャガイモ、キュウリとじゃこの酢の物、ごはん)
 夕食:ブリの照り焼き、小松菜のおひたし、冷ややっこ、大根と揚げの味噌汁、ごはん、麦酒


フクダ |MAIL

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