昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
早起きして朝ごはんと後片付けをすませ、たまっている日記一日分だけ大慌てで書いて、文楽劇場へ行く。今日は通し狂言「仮名手本忠臣蔵」。10時半開演で終演が21時と長丁場なので、睡眠を十分にとって臨む。途中で打ち合わせもあることだし…と、このことを考えるとムカムカする。
とにかく三段目の塩谷判官が高師直を斬っちゃうところ(「殿中でござる」の場面)まで見て、大急ぎで梅田へ。ごはんを食べながらあーだこーだと出口の見えない打ち合わせの後、しばし雑談。この雑談が余計だが無碍にもできず。14時半頃解放されるが、上演途中で入場するのもマナー違反なような気がして、第2部の開演まで難波界隈をブラブラし、眠気防止のガムやお茶を購入したり、黒門市場をひやかしたりする。 気を取り直して第2部七段目から観る。結局、四段目から六段目まで観られなかった。知らぬうちに塩谷判官も早野勘平も切腹してしまっていた。何と言っても四段目の「城明渡しの段」を見逃したことは、この私が切腹ものだ。うーん残念、また次の機会に。でも「次の機会」っていつ?
七段目の「祇園一力茶屋の段」は見応えがあった。玉男さんと蓑助さん、勘十郎さんが勢ぞろいしたし、それぞれの駆け引きも見事で、おかるの可憐さにはうっとり。八段目は少しウトウトしたが、続く九段目の「山科閑居の段」は、文楽鑑賞歴が短い私でもわかる何とも難しい曲で、これを十分に想いたっぷりに語れるのは多分世界にただ一人、住太夫さんしかいないのだ、それを今ここで聴いているんだなあ、と思うと感激もまたひとしおであった。
でも「忠臣蔵」って、どうもピンとこない話だ。吉良のクソジジイなんかのためになんで死ななきゃならんのかという疑問が、観ている間中ずっと心にある。わざわざ仇討なんかしなくても、人間は放っときゃそのうち死ぬよ。第一、俗物ここに極まれり、みたいな強欲好色ジジイの吉良にブチ切れて、先に刀を抜いちゃった浅野内匠頭が悪いんだし。吉良家突入前夜に、ああ今宵が最後の夜じゃ、などど泣いている大石家の人々を見ても、討ち入りなんか止めときゃいいのに、もう終わったことやないのー、と思うばかりで全然感情移入出来ずじまいであった。これも「城明渡しの段」を観ていれば、また違う感想が出てきたかも知れず、返すがえすも残念無念。
帰宅は22時すぎ。疲れたが面白かった。次の文楽はお正月。今度は最初から最後までちゃんと観たいものだ。
・購入物:文楽11月公演プログラム
・朝食:根菜汁、梅干、卵焼き、ごはん 昼食:外食(サイコロステーキランチ、サラダと珈琲つき) 夕食:残っていた根菜汁にお餅をいれたもの、柿
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