昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
| 2004年10月10日(日) |
追いつめられた鹿は断崖から落ちる |
午前7時起床。やっと晴れた。久しぶりに青空を目にした。朝ごはんを食べてからためこんでいた洗濯をする。布団も干したいところだけれどそれは諦めて、お茶とミレービスケットを携えて10時半頃から自転車に乗って出かける。
自転車で50分くらいかかって、四天王寺まで行った。古本市で石川淳の本を探した。文庫中心にざっと見て回って3冊購入、計850円也。古本を見るのは1時間くらいでやめて、木陰に座って池にひしめきあっている亀を見ながらお茶でビスケットを食べた。亀たちはひょこひょこ池からあがって甲羅干ししている。鐘の音とお線香の匂いと塔の影と亀。お寺に参詣する人達もどことなくのんびりしてて、数ある古本市の中でも四天王寺のが一番好きかも。 それから自転車を走らせて難波へ。タワーでチェックしていたCDを3枚買う。テテはこないだ試聴した時から気になっていたんだけれど、昨日「快適音楽セレクション」で紹介されたのをもう一度聴いたらやっぱりかっこよくて絶対買おうと思った。あとはナタリーワイズと最近はまっているエチオピアを。難波のタワーの6階は、客が少なくて静かなので好きだ。 テロテロとジュンクへ移動。これでもかなり我慢したんだけれど、またたくさん買ってしまった。田村隆一と正岡容の文庫がうれしい。今日の毎日新聞で落合恵子が紹介していた絵本も買う。オーケストラの団員105人たちが、支度して服を着て家族に挨拶して電車や車に乗って演奏会場にスタンバイするまでのそれぞれを描いた絵本。絵がキュートでかわいい。
また自転車をこいで心斎橋へ。連休二日目の日曜日のせいかあちこちでイベントをしているので走りにくくて困る。大阪市立近代美術館の心斎橋展示室(旧出光美術館)で、「佐伯祐三展」を観た。 佐伯祐三は織田作之助に似ている。大阪生まれで若くして亡くなっていて(佐伯は30歳、織田作は34歳)、親兄姉を大切にして、憑かれたように制作に邁進して、それから何と言っても顔が似ている。だから私はこの人のことが好きだ。その絵も好きだ。 描かれているパリは下町や裏町ばかりだ。洗濯屋、運送屋、酒場、レストラン。スポンジみたいな石の壁。書きなぐられたような広告の文字。空は曇っていて暗く、人通りも少ない。カフェを描いても、客はたいてい独りだ。佐伯祐三はきっとこういうパリが好きだったのだ。飾られ彩られた街よりも、忘れられたようなうらぶれた感じが。その気持ちには強い親しみを感じる。
じっくり絵を見てから、隣の東急ハンズで念願のお弁当箱を買った。散々迷って結局、シーガルの丸い2段式にした。ああ、早く使いたい。しかしこれを使うということはまた会社に行くということで、それを思うと何だか複雑だ。 日がとっぷり暮れてからまた自転車で40分くらいかけて帰る。帰宅後は餃子を食べてビールを飲んで、収穫を並べて楽しみ、明日のTのお弁当のためにいろいろお惣菜を作ったりもした。 つらつらと思い返してみるに、今日はいつになくガツガツと買い物をしてしまったような。しばらく大人しくしておこう。
・購入物:カスキン絵・サイモント作「オーケストラの105人」(すえもりブックス) 島尾伸三「中華幻紀」(ワールドフォトプレス) 正岡容「東京恋慕帖」(ちくま学芸文庫) 田村隆一「詩人のノート」(講談社文芸文庫) 車谷長吉「反時代的毒虫」(平凡社新書) ここまで新刊 石川淳「影/裸婦変相/喜寿童女」(講談社文芸文庫) 石川淳「文林通言」(中公文庫) 土門拳「風貌・続々」(講談社文庫) 大谷晃一「大阪学 文学編」(新潮文庫) ここまで古書 Tete「A faveur de l'automne」(オルターポップ) 「ethiopiques vol.1 golden years of modern ethiopian music 1969-1975」(オルターポップ) Nathalie Wise「raise hands high」(five stars)ここまでCD
・朝食:巻寿司、焼きネギの味噌汁 昼食:外食、自由軒の別カレー 夕食:焼き餃子、コスレタスのサラダ、麦酒
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