昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
| 2004年08月28日(土) |
多くを語りすぎてはならない |
7時半起床。ボウと「ウィークエンドサンシャイン」を聴く、いつもと同じ土曜日。朝ごはんの後、洗濯、それからちょいちょいと掃除をしてから、近所にゴミ分別の時に貼るシールを配りに行った。それに回覧板もまわす。家に行く度になんだかんだと身の上話を語ってくれる、または語ろうとするおばあちゃんは、今日は留守であった。玄関の戸の前に、『医者のため昼までルス』と張り紙がしてあった。お店じゃあるまいしいちいち張り紙なんてしなくてもいいのに、と思うけれど、まあ何か事情があるのだろう。
私も午後からバスで外出。バスではニーナ・シモンを聴く。梅田に着いてお昼ごはんを食べてから、OS劇場でオリヴェイラ監督の「永遠の語らい」を観た。 この映画は、一体なにだろう?(ちょっと片岡義男風)良かったのか良くなかったのか、それともそんな言葉ではくくれないのか、何だかよくわからない、とにかく不思議な映画であった。 学者の母と7歳の娘が船で地中海をめぐる旅をする。母は歴史学者でインテリだから、行く先々で娘に地中海文明について語り教える。ギリシャ正教会がナンだとか、コンスタンチノープルがこうしたとか、ピラミッドでファラオがどうしたとか、まあそういったこと。映像はあくまで美しく凝っていて、優雅だ。しかし…、それ以上ではない。 寄港地で様々な客が乗ってくる。フランス人の女社長、ギリシャの歌手、イタリアの女優。それにアメリカ人の船長を交え、それぞれ自国の言葉を用いて4人は知的で豊かな会話をする。それは、いろいろあったけれど私達の人生は本当に素晴らしかったわねえ、というような、一歩間違えば嫌味な内容ではあるが、気が利いていて上品なのと、撮り方が巧妙なのとで全然飽きない。この辺りはさすがに巧い。 その後、船員が船に時限爆弾が仕掛けられているとかなんとか言い出して、急に映画が動き出す。全く突然に。何の伏線もなく。今まで穏やかで平和に続いてきた物語(のようなもの)は、突然ふってわいたような暴力で無慙に断ち切られて終わる。ラストのジョン・マルコビッチの顔と同様、私も唖然としてしまう。そして、この映画は一体なにだろう?(片岡義男風。しつこいけど)、と思ってしまうのだ。これまでの歴史というものは常にこのような何か大きいものに断ち切られてきたのだ、とでも言いたいのだろうか。わからーん。
くどくど映画のことを考えながら、ジュンク堂に寄って帰る。夜はTが図書館から借りてきたパオロ・マッツアリーノ「反社会学講座」をところどころ笑い、ところどころ感心し、ところどころ首をかしげながら一気に読了してしまい、女子バスケットボールの決勝を観てから、午前1時頃就寝。
・購入物:「ユリイカ」9月号(青土社)
・朝食:トースト、蜂蜜、目玉焼き、バナナ、珈琲 昼食:外食、通りがかりのお店で(木の葉丼) 夕食:冷やしとろろオクラうどん、カボチャの煮物、シュウマイ、麦酒
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