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2003年10月10日(金) 「文士の生きかた」

 やっと今週も終わったよ、長かったなあ、この一週間。
 金曜日になったら本屋さんへ行って本を買おう、もう破産するくらい、家の床が抜けるくらいいっぱい買ってやるのだ、と決めていたので、いそいそとジュンク堂大阪本店に向かう。

 文庫と新書を何冊か買って、「文学界」を立ち読み。「フラゴナールの婚約者」と「静かな大地」は買うつもりでカゴに入れていたが、もう少し先の楽しみにとっておくことにして棚に戻したので、まあ今日のところは破産せずにすんだ。でも家の床はぼちぼち抜けるかもしれない。

 楽しみにしていた大村彦次郎の「文士の生きかた」を半分ほど読む。
 大正から昭和初期にかけての文士のあれこれを読むといつも思うけど、小説というのはまっとうに生きてたんでは書けないものなのか?この辺りの私小説家は揃いも揃って、自ら進んでややこしいほうへ、ややこしいほうへと行こうとするもんなあ。アクが強いというか、もうアクだらけという感じ。葛西善蔵とか嘉村磯多とか、小説を書かなければただのはた迷惑なおっさんだ。この二人の小説はまだ読んだことがないので、今度図書館で借りてこようと思う。
 それから芥川龍之介の章を読んだら、またさみしくなってしまった。芥川が死ななくてもいい生き方をするためには、どうしたらよかったんだよう。谷崎などが言うように、小説家にならず学者になっていればよかったのだろうか。文壇の外にいれば天寿を全うできた、と。でも小説を書かずにいるなんてことが芥川にできたのだろうか。いろいろ考えみたところで、あのように生きるよりほかなかったんじゃないか、と思う。そう思うと、さみしさがぐぐぐと押し寄せてくるのだ。

・購入物:大村彦次郎「文士の生きかた」(ちくま新書)
     矢野誠一「落語長屋の商売往来」(文芸文庫)
     松岡正剛「遊学」(中公文庫)
     志ん朝の落語2「情けはひとの…」(ちくま文庫)
     C・ブコウスキー「ブコウスキーの酔いどれ紀行」(河出文庫)

・朝食:肉まん、野菜と春雨のスープ
 昼食:メロンパン、ベーコンとチーズのパン、牛乳
 夕食:サンマの塩焼き、大根の煮物、豚汁、ご飯

 


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