昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
今日も暑い。でもこのバカみたいに照りつける太陽と流れる汗がなくては、夏ではない。やっぱり、夏はちゃんと暑いほうがいい、ビールもスイカもおいしいし。
ちょいと用事があって、京都の友人宅へ行く。 ついでに実家へ寄り、昨日包丁で切った指をちらつかせて、怪我をしたので料理が作れないから何か食べさせてくれ、と言って夕食をごちそうになる。野球を見ていて手をすべらせた、ということは黙っておく。それを言ったら、アホだ、バカだ、とまたうるさいから。私がアホなのは今にはじまったことではない、言われなくてもわかってます。 それからこれおいしいねえ、とか、お母さん料理上手いよねえ、とかなんだかんだお世辞を言って、食料をいろいろもらってくる。
「カンバセイション・ピース」を読んだ。 この小説を読んでいる間、本当にいろんなことを思い出した。昔、夏休みにいつも遊びに行っていた母親の田舎の家のこと、そこで過ごした日々のこと、死んでしまった人や犬や猫のこと。 その中でも、おじいちゃんのことを思い出したことは、ものすごく懐かしかった。それが野球と連動してよみがえってきたことが、たまらなく懐かしくて、泣いてしまった。 おじいちゃんと球場で野球を見ていたあの感じ、甲子園の外野席で風にふかれるあの感じ、バースがホームランを打った時のあの感じ。これらの瞬間はたとえようもなく幸せだったなあ、と思ったのだ。小説を読んで、こんなに昔のことを思い出したのは初めてだ。本を読む歓びとは、多分こういうことかな、と思う。 関川夏央も書いているように、この小説のどこが面白いかというのは、うまく言えない。でも、とても好きな小説であることは間違いない。
・購入物:なし
・朝食:目玉焼き、トースト、珈琲 昼食:なし 夕食:実家にて(夏野菜のパスタ、野菜サラダ、麦酒)
|