昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
| 2003年07月18日(金) |
まだまだカエターノ・ヴェローゾ |
とうとうこの一週間、家にいる時はほぼずっとカエターノ・ヴェローゾを流していたんだけど、今日聴いた「カエターノ・ヴェローゾ」というアルバムのカッコ良さは一体何なんだ。 これには、「ビリージーン」のカバーが収録されていて、「ビリージーン」ってこんなにいい曲だったのか、と目から鱗がボタボタ落ちる。マイケル・ジャクソンのCDを探してみたが、もうとっくの昔に売ってしまっていた。
会社帰りに髪を切りにいく。待っている間、普段ほとんど読まない女性雑誌とかファッション雑誌をパラパラ見る。見事に読むべきところがない。よくこんな読みどころのない雑誌が作れるなあ。妙に感心。
夜中に宇野浩二の「芥川龍之介」、読んじゃった。思うところがありすぎて、ぜんぜん考えがまとまらない。 同じく文学に取り憑かれてしまったものとして、宇野浩二は芥川を理解したかったし、助けたかったし、励ましたかったし、もっと素晴らしい小説を書いて欲しかった。でもそれは結果として叶わなかった。その思いより、もっと大きなものにのみこまれてしまったのかなあ、という気がする。 なんていろいろ考えながら、パラパラめくっていたフェルナンド・ペソア「不穏の書、断章」にあった言葉。 『他人を理解することは誰にもできない。詩人が言ったように、われわれは人生という大海に浮かぶ島なのだ。われわれのあいだには海が流れ、われわれを限定し、隔てている。たとえ、ある魂が他の魂を知ろうと試みても、理解できるものは、ひとつだけだーつまり、彼の精神の地面に映った歪んだ影。』
・購入物:なし
・朝食:そうめん 昼食:サラダサンドイッチ、紅茶 夕食:豚と白菜の重ね蒸し、小かぶとベーコンのスープ、冷奴、ご飯
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