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2003年07月16日(水) ふたたびカエターノ・ヴェローゾ

 いくつか店をまわってみたけど見つからないので仕方なく、カエターノ・ヴェローゾの「粋な男・ライブ」と「フェリーニへのオマージュ」をレンタルして、MDにおとす。
 聴いていると、全身骨なしになって、トロトロになっていくようだ。歌はうまいし、声も甘くて色っぽいし。ああ、動いているカエターノ・ヴェローゾが見たいよう。

 ここ数日はカエターノ・ヴェローゾしか聴いてなかったのだけど、日曜日に買ったアルヴォ・ペルトも聴いてみる。うーん、どこかの葬式に出席しているような気分だ。

 仕事上、いろんなことがうまくいかなくて疲れ、何をする気もしないので今日は外で食べて帰ることにした。
 隣席は20歳後半くらいのサラリーマンで、私が席についた時はすでにいて、本を読みながらねちねちご飯を食べている間も、何をするともなく座っていた。
 すると、ごめ〜ん待った?、と女の子が来た。男は嬉しそうに、ううん全然、なんて言っている。ウソつけ、待ちくたびれてたくせに。言うことが典型的すぎる。
 女の子は、会社のなんとかかんとかさんがどうしたこうしたと一方的に自分のことだけしゃべる。それを男は、うんうん、と聞いている。なんだ、この女は。
 何食べたい?と女が聞いて、男は、何でもいいよ、こたえる。私お寿司がいいなあ、と女が言って、あいいねえ寿司、と男。やっと店を出ていった。 
 なんだかなあ。もしかしたらあの男は、自分は優しい人間だと思っているかもしれないが、それは優しさなんかじゃないぞ、と言ってやりたい。もう二度と会わないだろうけど。

・購入物:谷沢永一「紙つぶて 二箇目」(文芸春秋)古書

・朝食:ちくわの天ぷら、味噌汁、ご飯
 昼食:カマンベールチーズパン、さつまいもパン、野菜ジュース
 夕食:外食(ポークソテー、サラダ、ご飯)


フクダ |MAIL

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