SprengerDiary

2004年03月07日(日) あれれ

▼なんで会社にいるのかしらん。思えばケチの付け始めは帰宅時間からだった。昼前には会社を出て帰宅し、掃除やらを始めるつもりだった。現実は家に帰るのが億劫になり、2時間遅れの14時に。これじゃいかん。予定通りの休日を満喫してやろうと、コンビニに寄って飲み物を買い、ついでゲーム購入の為にショップへ。いざサッカーライフ。どこもかしこも売り切れ。ツイてない。仕方が無いので前に買ったなんかのゲームを代役に予定を遂行しようと思ったり。
▼自宅に戻ると、冷えて澱んだ空気が充満していた。そりゃぁ、4ヵ月近くも帰らなけりゃ澱むよなぁ、などと思いつつ掃除開始。ふと、視界の片隅にPS2。どのゲームにしようかなと物色。あるわあるわ。買ったは良いけど手を付けていないゲームの数々。とりあえずその中から一枚をチョイスし、起動。きゅるるるる。回るCD、定まらない視点……あれ?テレビどこ?ってか、無い? テレビは事務所移転に際してあげちゃった事を思い出す。テレビ無きゃ、ゲームできない。予定が音を立てて崩壊。売り切れは、ある意味ラッキーではあるかも。
▼致し方なく掃除を続行。机やらテレビやらイスやらを運び出した惨状跡地はすさまじく、やってもやっても進まない。致し方なく隣の部屋の本でも片付けようと足を踏み入れる。途端、なにかにつまずきパイプベッドへダイビング。ミシッという嫌な音は記憶から削除し、家主をつまずかせた物体に目を落とす。案の定、本の山。一番上の一冊を手にとると「書く人はここで躓く」という小説作法本。オチにもなりゃしない。
▼ある程度人の存在できる空間を作り出し、掃除途中に発見したリモコンで暖房をつける。ぬくい。ぬくくなったら眠くなるのが人体で、ソファーベッドを倒し、有り余る布団をふんだんに使って寝床作成。いそいそと潜り込む。なんたる快適さ。明日の朝まで寝ちゃる。1・2時間後、携帯に着信。無視。再度着信。無視。再々度着信。負けたよ。いざ電話に出ると書類もらってなーい、とのお言葉。そうだ。その書類の作成も兼ねて帰ってきたんだ。そういや帰ってきてすぐに作った記憶が。月曜に渡そうと思ってたけど、晩御飯を兼ねて待ち合わせすることに決める。電話の着信履歴を確認すると、全て別件のようなので、それも一緒に処理。そこらへんが終わった頃には待ち合わせ時刻が目の前に来ていたので、いそいそと家を後にする。
▼ある意味予定通り。24時を回った頃に居酒屋へ。お久しぶりですー。という方も一緒に三人で食事。結局仕事の話に。情報も色々お聞きし、まったり気分を満喫していると「突発の仕事なんだけど」と会社からの電話。本来3日かかる作業を一日でやって欲しいらしい。やるけども、僕のセクションの仕事は一番最後なのですよ。前のセクションの段取りを決めてから電話かけてきてたもれ。電話切る。再び着信。「どんな段取りとれば良いですか?」。うりゃー、自分のセクションの段取りくらい自分でだんどれー。電話切る。再び着信。もういいよ。どちらにしろ最初のセクションでこれだけ時間取られるので、もうその段階で時間ギリギリだから、納品形態をこっちに切り替えるのを了承してもらって、チェック時間を調整して、はい、こんな感じで。ふぅ、とため息と共に電話を切ると、夕食を共にする目の前の二人から「大変だねぇ」のお言葉。ヤバイ、この方々は発注元の方々だった。うちの会社の段取りの悪さを見せてしまった。ささ、もう一杯。酔って忘れておくんなまし。
▼「管理職向いてるよ。だって、気になって放って置けないでしょ?」それはあれですね。才能ではなくて性格上向いてるということですね。でも嫌です。「一介のシナリオライターでげす。お仕事おくんなまし。げへげへ」と、便乗営業。とりあえず名刺代わりに作品名の話になると「あぁ、俺その作品やった」と思いがけない一言。するってぇと一緒にお仕事してたわけですね、と会話に花が咲く。お互いの担当話数が一緒だったら気づくけど、担当話数が別だと演出とシナリオライターはあんまり顔合わせないからなぁ。でも、奇遇奇遇。
▼最初に注文した豚キムチがもうもうと煙を上げて卓にのった頃には、すでに満腹グロッキー。遅いよー。仕方ないので折り詰めにしてもらって持ち帰る事に。帰ったらふかふかのベッドで眠るのだー、いいでしょー。まだ仕事が残ってる人に自慢、してたら嫌なこと思い出す。日付変わって本日月曜、各社合同会議。すっかり忘れてた。というか、本来は無かったはずなのに突発で発生した例の課題について話し合う臨時会議。くっ、うちから出席する人間を変更するの間に合わなかったやつか……。ってなわけで帰社決定。暖房と電気つけっぱなしの自宅へ戻り、さらに忘れ物をしたために居酒屋へ戻り、ぐるぐる回ってやっと会社。まずはさっきの電話の段取りの件で注意して、今後の段取りを徹底してもらう。それからこちらとしての対応策を伝え、各々がある程度の判断材料を持ち、各セクションで処理をするように伝える。あと、伝票はここに置いて。どこかにやらんといて。
▼会議の時間を調べると16時から。微妙なお時間なので、納品関係の処理を段取って、いなくても問題ないように整理。家帰ってふかふかで寝たいなぁ、とか思いつつネット徘徊。なべっちのHPに立ち寄る。ピタ。あれ、なんかこの話題、つい最近目にしたようなしないような。つか、昨日の日記の愚痴とかみ合うぞ。偶然か、はたまた運命のいたずらか。いや、なべっちのいたずらだ。そう思って読むw。「人としての弱さがみたい」。うん、わかる。んでもでも、無理に隠す必要が特にあるとは思わないけど、無理に弱さを作る必要も無いと思う。ただ、難しいのは「もっと弱さを見せろ」という人たちに対して。昨日の「涙の一つや二つも見せれば可愛げがある」という人たち。この要求、限度が無い。最後には、泣きじゃくりながらゴメンナサイってすがりつけ、とか言い出すし。求めるものが際限ないのは問題。あと、ギブアンドテイクの関係は僕は好きw。もちっと掘り下げると、お互いが意識せずにギブアンドテイクの関係を成り立たせる状態が好き、って感じ。打てば響く間柄。ここら辺は付き合いの長さだったり相性だったりが関係してくるから、いつ何人に対しても有効な関係ってわけじゃない。殊人間関係においても、何がきっかけで問題が発生するかわからない。問題が作った亀裂が入りやすいのがギブアンドテイクの部分だったりする。いつも天秤の片方に傾いている関係では、支柱がもたない。言うなればギブアンドテイクは支柱を維持するためのふり幅で、行ったり来たり。まぁ、この「ギブアンドテイク」という考えが好きか嫌いか、ということ自体が「ギブアンドテイクをどう見ているか」なのだから、対峙するかのように見える「好き派」「嫌い派」も突き詰めると一緒だったりする。弱さにかんしても一緒だね。こういうのって面白い。
▼そんな事を書いてると、別の部署の人がやってくる。千本ノック開始。はぁはぁ、全部取ったぞ。次、こっちが打つからな。あ、こら、逃げんな。攻守交替、ギブアンドテイクじゃ。
▼なーんか、ハイデガー思い出した。もっとギブアンドテイクの内容に即した思い出すべきものがあると思うのに、なぜか。気遣い(Sorge)こそ現存在を現存在たらしめる存在、っていうやつ。こういう他者との関係とか、もっと広義で言えば世界との関係。ギブアンドテイク直接ではなく、そういった事を考えること自体、なぜかハイデガー彷彿。まったく、周りでハイデガーハイデガー言うから。一時期、萌えキャラの口調といわれて「……にょ?」しか思い浮かばなかったのと一緒だ。そういや「だっちゃ」とか言って「あんたには萌えの何たるかがわかっていない」と説教されたりも。とりあえず、テイクされた事に気づかない人はギブの底なし沼なので、それに気づいたら全速力で逃げます。そして、ギブした場合はありがたーく、美味しく頂きます。my格言「ギブもテイクも納得の上」。
▼しかし、納得してて今日までの日記書いてたら、あたしゃマゾですな。


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