CHILDHOOD'S END
遠江 椋



 クロの死

飼っていたハムスターのクロちゃんが、亡くなった。
20日の晩。
昨年秋から腫瘍が出来て、しかもちょっと面倒なところに出来てしまったものだから手術も厳しくて。
だましだましで生きていたが、腫瘍そのものが直径3cmくらいになってしまっていた。
元気がなくなってきていたから、予想は出来ていた。
けれど。
ほんの数十分前には、巣から外に出てきていたのを見ていたのに。
餌を口に入れて、なぜか落ち着くトイレで餌を食べて、そのまま動かなくなってしまった。
寝ているのかな…と思ったけど、なんかいつもと違う。
トイレをコンコンと叩いても、反応しない。
…いや、息をしていない…。

あんなにちっちゃい生き物でも、死んでしまえば悲しいのだ。
横では相方のシロちゃんが、元気に回し車を回していた。

亡骸を埋めないと…と思いつつも、氷点下10度の大地は固い。
昨日は結局断念。
今日こそ埋めないと。
そう思っていたら、ふと見るとクロが移動している。
トイレの中で倒れていたので私が外に出しておいたのに、なぜか巣から顔を出して寝ている(ように見えた)。
よく聞けば、次男が動かしてくれたようだ。
少しでも生きているときの楽しい姿にしてあげたかったようだ。
本当は、死体には病原菌がうようよしちゃうから触るな、と言っていたんだけど…。
彼の優しさに、怒るのはやめた。
手だけはちゃんと洗えよ、とだけ。

それにしても。
クロの腫瘍の進行は、至って予測の範囲内だった。
見つけてから半年弱。それなら大きくなるのも理解できるのだ。
けど…以前飼っていたジャンガリアンとキャンベルのハイブリッド(異種交配種・トマトとイモを掛け合わせて…みたいなもの)のルビーは、同じ腫瘍なのに進行速度が恐ろしく速かった。
数日の間に、数倍にも膨れ上がったのだ。
無闇な繁殖が生み出してしまった、ハイブリッド。
てんかんのような症状(突然動かなくなったり、立ち上がると後ろに倒れたり)もあったし、考えれば考えるほど異常だった。
無知な人間のエゴ。
かわいいから増やす。そこから遺伝子レベルの崩壊が始まっているのに。
小さいからって粗末にしないで。

ハムスターだって、一生懸命生きているんだから。




それでも、元気なシロを見ていると、ちょっと元気が出てくる。
ペットロス状態になるのと、1匹でもペットがいるのとでは、ダメージが違いすぎる。
悲しみは心の底にずーっと残っている。けど。
何とか、泣かずに過ごせる。

ありがとね、クロ。
よくしゃべる(鳴く)仔で、ちいちゃくて、けどすごく活発で。
自分より二周りも大きいシロをよく威嚇して(笑)。
本当に楽しかった。
シロのこと、もうちっとだけ空から見守っていてね。



余談。
亡くなって2日後にやっと埋葬。
けど…スコップでいくら掘っても、地面は見えませんでした…orz
いちお雪で埋めたけど…キツネとか野生動物の餌にならないことを祈ります…。。。
いやまあ他の動物の栄養になるのも自然の摂理だけど。
ちょっとあまりにもかわいそすぎ…。

ちなみに、昨年のルビーの埋葬の時は、同じ1月だったけど地面が掘れました。
雪が少なかったんだなー。
けど数日後、なぜか動物の足跡が埋めた近くにありました。
怖くて掘り起こすことも出来ず、ただただ「森の神様(=野生動物)」を恨むしかできませんでした…(T-T;

2007年01月21日(日)
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