CHILDHOOD'S END
遠江 椋



 残酷な運命

これは7月末、ダンナが病院へ通っていたときの話です。
ふと読んでいた地元新聞の広告が目に留まりました。



「子猫いりませんか?」



ぶはー!!!Σ(゚▽゚;)
かわいいトラとシルバーの2匹。
で、しかも生後2ヶ月半。
トイレのしつけ完了、固形のエサも食べますと!
もちろん予防接種済み!!
こんないい条件の仔、いるのかー!!!
どれどれ。



「…お問い合わせは、○○保健所へ。
期限は8月1日まで」^^^^^



ちょ待てをい保健所ーッ!?Σ(T▽T;
てことは期限ってのはあ…。。。



絶叫(病院内は静かにしましょう)。



ダンナにあわあわしながら助けを求める私。
いや私、動物は好きなんですよう。
ただ小さい頃から借家暮らしだったため、犬猫は飼ったことがないんです。
(飼育歴は鳥とねづみ、あとは金魚くらい)
正直、飼育に自身はありません。
しかもねずみ2匹もいるし。
お部屋は汚れ放題だし。
きっとダメだ、けどけどけど。
これは飼いたい!
てゆかこの子達、間違いなく8月2日には…あわわ。

そんなダンナも、実は動物好きです(笑)。
職場で野良猫がたくさんいるのですが、何度か「子猫いるかー?」と笑っていたこともあります(^^;
が、ダンナはおうちの汚れと各部屋の貴重品とかが心配だと。
いや何よりねずみは餌になるだろうと。
お前は世話が出来るのか?と。
(今でさえ、育児で部屋中ごっちゃごちゃなのに)

いや確かにね。ごもっともです。
しかし目の前には消え行くかわいい小さな命。
どうする?どうするよ私ッッ!?


…。
とりあえず、諦めました。
かなりダンナと二人で盛り上がりましたが(一時は連れてくる寸前まで…)、他の飼い主が出てくるかもしれないだろうと。
そうだよね。。。


そして8月1日。子猫の引き取り期限です。
またどんな偶然か、その日も病院に行っていた私ら(笑)。
病院についてふと、子猫のことを思い出してしまいました。
そうだ、きっと飼い主は決まっているさ!
と、保健所に電話。



「保健所の人:2匹とも、まだいます〜!(T▽T;」



でえええッ!?!?!?Σ(T▽T;


…再度ダンナと協議(泣笑)。
諦めきれない私。
とりあえず、ダンナにすがりつきました。
また数十分の議論の末、出た答は…NO、でした…。

やっぱり子猫の前にねずみは無理だよ、と。
いくら可愛くても、いくら命を落としそうでも、先住者の命を危ぶむことはいけない。
それは子供たちにも、しっかり伝えなければならないこと。
それを大人が無視してしまうのは、絶対によくない。
かわいいけどね…かわいそうだけどね…。
だからと言って無責任に引き取って、やっぱり飼えませんでしたと捨てるのなら、いっそ引き取らないほうがいい。
そのほうが、きっと子猫たちにもいい。
野良になって、他の野生動物に食べられてしまうのなら、そんな悲惨なことはない。

数日、私はへこんでました。
救えなかった命。
けど、どうすることもできなかった命。



ダンナとふたりで決めました。
もしねずみが天寿を全うして、ちゃんと子猫を育てられる環境になったら。



…きっと、子猫を飼おうって。

2006年08月31日(木)
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