Daily Journel@M403



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2005年11月12日(土)    実家でも着物ブーム?!

木曜に泊まりに来てくれた母は、結局2連泊して今朝帰っていきました。

本当は昨日の夕方には帰る予定だったのですが、
一緒に料理をしたりして過ごしていたら遅くなってしまい、
とっぷりと暮れた中に送り出すのも忍びなく・・・

しかも、息子は、驚くほど急激に「おばあちゃん子」に豹変。
どこに行くにも、何をするにも「お母さんよりもおばあちゃん」です。
最近の息子は、父親よりも母親の私にベッタリだったので意外な反応。
これには正直ビックリです。

昨夜なんて、私には見向きもせず祖母にくっついて寝た息子。
最近は鬱陶しいくらいにベッタリだったので、かなり拍子抜け。
開放されて嬉しいような、寂しいような。

昨日の夕方は、母が帰ろうとしたなら大泣きしそうな感じでした。
たぶん母もそう思って、連泊したんだと思います。
別れ際に泣かれるのは辛いもの。
まして、孫の泣き声を背中で聞いた後、とっぷりと暮れた中に出て行くのは
心寂しいばかり。私も申し訳ない気持ちになります。
どっちにしろ別れが辛いならば、明るい朝の方がまだ気がラクというもの。
そうして、母は息子が目覚める前に帰途につきました。



母が滞在中に話してくれたこと。
実家に住む妹が、呉服店に行く母についていって着物を買ったそうです。

たぶん前々から着物には興味があったのでしょう。
キッカケがなかっただけで。
姉妹だから、好きになるものは似ているようです。(苦笑)
今回は、母が私に譲る着物を物色がてら、和箪笥から色々と着物を出して
虫干ししていたのがキッカケ。
その中の一枚の着物(付け下げ)を見て、妹が母に言ったそうです。
「お母さん、この着物ちょうだい」って。

でも、その着物は母より背が高い妹にはサイズが合わないので、
市内の呉服店に洗い張りに出して仕立て直すことにした様子。
そのためには寸法を測らねばならず、妹を連れて店に出向いたところ、
セールになっていた着物を薦められて気に入り買ったそうです。

妹が母に買ってもらったのは、訪問着ほか一式。
(帯、帯揚げ、帯締め、長襦袢、草履、バックなど)
12月に大学時代の友人の結婚式があって、その時に着るそうです。

妹が着物を買うチャンスは何度かあって、たしか私が結婚する時にも
両親が妹に着物を買ってあげたがっていた記憶が。
でも、そういう時って天邪鬼な妹としては気が乗らないのかな。

ま、妹は、成人式には出なかったので振袖も着ていないですし、
大学卒業時に袴も着なかったから、着物を着るのはたぶん七五三以来。
その七五三の着物でさえ姉のお下がりだったのですから、
母としては今回の訪問着購入についてはとても嬉しかったようです。
何事もタイミングがあるでしょうから、それが今だったということでしょう。

着物をキッカケに「実は茶道を習ってみたいんだよね」と言ったのだとか。
これまた、実家の近所に表千家の教室を開いている方がいらして、
母が親しくしている方なので、その方の教室に通ってみるそうです。
いい機会だから、着付け教室にも通ってみたらどうなのかな〜。

そんなわけで、なんだか実家でも着物ブーム到来のようです。
母にしてみれば、ようやく娘を持った楽しみを味わえているようで、
「今度帰省する時は、あの着物とあの着物を持って帰りなさい」だなんて
言ってます。(笑)

母の着物は、殆ど母の母(=私の亡くなった祖母)に誂えてもらったもの。
誂えた時期も、ちょうど今の私の年齢の頃なのです。
でも、せっかくの着物も、結局は入学式・入園式・七五三などの行事で
着たくらいで、普段には着たことがなかった母。
きっと和箪笥の中で眠る着物の存在が気にかかっていたのでしょう。
時を経て、その着物を自分の娘達が着てくれることで気が楽になって
嬉しさもひとしおのよう。

母方の祖母は、着物も好きだったし手芸も楽しんでいた人でした。
一方、私の母は、どっちもさっぱり。(苦笑)
祖母の遺伝子は隔世遺伝して孫の私たち姉妹に受け継がれたのかしらん。
どうも母はそう思いたいようです。



↓今日の着付け教室では、こんな色の着物を着ました。


↓この帯も、母から譲って貰ったもの。
 

帯締めは自分で買ったものですが、あまりに帯と同化しすぎているので
別のものを用意しないと駄目そうです。
それにしても、洋装ではこんなピンク色のものを着たことがない私。
着物だと、洋服とは違った色が楽しめそうです。不思議。

この着物は、着付けの先生曰く、付け下げのよう。
一枚持っていれば、どこにでも着ていけて重宝する着物だとか。

帰宅した母に電話で「あの着物って付け下げなの?」と聞いてみたけれど、
母には分からない様子。(苦笑)
分かったことといえば、母がこの着物を使って着付けを習ったということ。
胴裏部分は全体的にのり染みが出ているけれど、それ以外はとても綺麗です。

↓袖や左前身頃などの所々に、こういう刺繍が施してあります。
 (これってスワトウ刺繍?)




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