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2003年03月23日(日)    裸足の1500マイル@シネスイッチ銀座

のんびり暖かな三連休でした。
連休最終日は、珍しく都心にお出かけ。
銀座に出て、数寄屋橋阪急に寄った後、シネスイッチ銀座で映画を。

数寄屋橋阪急では、2Fの Eddie Bauer へ。
Kin-chanお目当ての「シアトル マリナーズ Wネームグッズ」は無くて、
そのまま退散。
とてもよく似合うシャツもあったのに、後でNetで注文する時一緒に買う
ことにするんですって。(笑)

その後は1Fのキャトル・セゾンでCDとタオルと額を購入。
CDと額は当初から購入予定だったのに、バスタオル2枚は衝動買いです。
素材の質感と色合いが気に入って・・・。
ちょうど今使ってるバスタオルを古布に格下げして入替えよう!と思って
いたのです。Kin-chanの了承も得て、気持ちの良いタオルをget!



さて、今日シネスイッチ銀座で見たのは、以前の日記にも書きましたが、
裸足の1500マイル」 という映画です。

舞台は1931年のオーストラリア。
当時のオーストラリアでは、先住民アボリジニと白人との混血児たちを
家族から隔離し、白人社会に適応させようとする隔離同化政策
とられていたのだそうです。
この政策は1970年頃まで続き、"盗まれた世代"と言われています。

この政策について、この映画を見るまで全く知りませんでした。
大学4年の時にオーストラリアを旅行し、アボリジニの聖地にも行ったのに。

そして、その政策の対象となり、強制的に収容所(ムーアリバー)に連れ
去られた少女3人は、母の待つ故郷へ帰るため、2400kmに及ぶ行路を
歩き始めるのです。
執拗な追跡者と大自然の驚異にさらされながら、ありったけの気力と知恵を
振り絞る。頼みの綱は、大陸を縦断するウサギよけのラビットフェンスだけ。

3人の少女たちの1人であったモリーの娘ドリス・ピルキングトンが綴った
真実の物語です。主人公のモリーは、成人して子を授かった後にも、再び
母娘でムーアリバーに連れ去られます。そして再び2400kmを歩いた・・・。



少し重いテーマではありましたが、私なりに思うところはありました。

アボリジニには、アボリジニの人生や生き方がある。
その望むとおりの生き方を認め、共存することができればよかったのに。
でも、植民化した当時の白人の考えは・・・・・
「白人の血が半分でも混じった子供を、みすみす原始人のような野蛮な
 生活をさせるのは、子供たちの将来のために見て見ぬ振りはできない。」
というものでした。

一見、真っ当な意見であり信念のようでもあるけれど・・・・・
自己のためではなく「他者のため」と正義感を剥きだしにして言い張る主張は、
ただただ自己満足的エゴでしかないことも多く、ともすれば「強者としての
権利を持つ者」ゆえの主張や観点に感じてしまいます。

自分にとっての正義が、必ずしも他人にとっての正義とは限らないのに、
いつの時代にも、正義という言葉を振りかざして権力を駆使しようとする人は
絶えないものですね。何だか最近のイラク情勢と重なって見えてしまいます。

一体、何様のつもりなんでしょう・・・・・あなたは神様ですか?

でも!
この映画は、オーストラリアの歴史上において否定されてきた重要な部分が
描かれている点で、勇気ある作品だと思いました。
自分の犯した間違いを認め、きちんと正面から向き合って、受け入れる。
簡単なようで、実はとてもとても難しいことですよね。



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