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2002年11月22日(金)    日日是好日

素敵な本を読みました。
「日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ」森下典子(飛鳥新社)

機会があったら、いつかお茶を習ってみたいとは常々思っていましたが、
未だに何もせずにきてしまいました。お茶というものは、きっと深いものなの
だろうなと思いつつ、お茶のことを知りたくて買ったわけでもないのです。

まず、題名に使われている 日々是好日 という言葉を先に知り、
その言葉がキーワードとなって、何かでこの本が紹介されているのを見かけ、
そして半年くらい経って、ようやくの購入。言葉を知ってから、かれこれ一年
くらい経っているような気がします。長い道のり。

その長い道のりも、決して無駄ではなかったようで、いつ読んでも心に響いた
本だと思いますが、まさに今読んでよかった本だと感じています。

日本古来のお稽古事=茶道を通じて、季節の移り変わりや気付き、そして自分の
あり方・生き方などを、五感をフルに使って感じること、それが生きていく上で
とても大事で素晴らしい事なのだと教えてくれました。

茶道を習ったことはないけれど、幾つかの章で書かれていることには、テニス
というスポーツを通じて共感できる点もあって、何かを突き詰めて習得しようと
する時には、もしかして同じ過程を辿るのかもしれないなぁとも感じました。

そして、人は、何歳になっても色々なことを学んでいくことが出来る。
年をとると色んなことを知っているつもりになるけれど、まだまだ何も知らない
自分がいるのです。学ぶということは人生の喜びでもあり。

一章一章、ゆっくり大切に読み進めました。ある章では目から涙が出たり。
そして、これからも大切に読み返していきたい一冊です。


 第一章  「自分は何も知らない」ということを知る
 第二章  頭で考えようとしないこと
 第三章  「今」に気持ちを集中すること
 第四章  見て感じること
 第五章  たくさんの「本物」を見ること
 第六章  季節を味わうこと
 第七章  五感で自然とつながること
 第八章  今、ここにいること
 第九章  自然に身を任せ、時をすごすこと
 第十章  このままでよい、ということ
 第十一章 別れは必ずやってくること
 第十二章 自分の内側に耳をすますこと
 第十三章 雨の日は、雨を聴くこと
 第十四章 成長を待つこと
 第十五章 長い目で今を生きること


ところで、日日是好日という言葉は、中国の仏書に出てくる禅語だそう。
少し乱暴に言ってしまうと、「たとえ苦境に遭遇しても、自分の気持ちでその
状況を前向きにとらえていけば、どんな日も《いい日》になる可能性がある」
という意味。

簡単なことではないけれど、なるべく 日日是好日 の精神で今を大事に
生きていければいいなぁと思った次第です。


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