えびたま

2021年09月23日(木) 夜まで外に出ないと歩ける気がしない

日がな一日外出せずに、またもだらだら過ごす。
せっかくだから、お稽古の浴衣を繕ったり洗ったりした。
いいお天気だったので、夕方にはほぼ乾いてしまった。
なんだか気持ちいい。

夜更けに映画のレイトショーを観に行く。
「東京クルド」
6歳とか8歳くらいから日本で暮らすクルド人の青年二人。
どちらの家族も難民申請しているが認められず
父親が一時入管に収容されたり、
収容されないまでも仮方面なので、思うよに仕事もできない。
というか、働いてはいけないことになっているが
じゃあどやって生計を立てれば良いのかと入管職員に訊けば
「それは自分でなんとかしてください」と無責任に突き放される。
後半にはまた職員に「他の国行ってよ」と言われるシーンもある。
日本で何とか生きよともがいている若者にだ。
この入管職員と彼らとの関係が、
社会と彼らとの関係に強く反映されているのが何より悲しく
こんな国の人間であることが限りなく恥ずかしい。

帰る場所もなく、今いる場所も安全ではない彼ら。
それぞれの戦いを続けていかなければならない。
その状況の責任はこの国に多くある。
人権について、わたしたちはもっと学ぶべきなのだと思う。
この先立ち行かなくなるこの国から、出ていく選択をすることもあるはずだ。
その時にならないとわからないのでは、想像力がなさすぎる。

上映延長されずに、今日で終わってしまったこの作品。
もっと多くの人が観るべきなのに。


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