えびたま

2018年11月21日(水) ぱぱんちは2度電話を鳴らす

今日昼ごろ、伯父が亡くなった。
仕事が終わって家に戻るとぱぱんちから電話があり、
急変だったと伝えられた。
伯父は、ぱぱんちの兄だ。

伯父は、家族の中では、ちょっと厄介な人だった。
実家に帰って、本家に挨拶に行くと
変な議論をふっかけてくる。と言うか
持論を延々と展開させ、それが正しいのか正しくないのか
よくわからないのだけど、
聞いている方の意見は聞かず、
誰も認めないけど、それがこの世の真実であると
演説を打つ。
大体は、いもとの夫だの、大典だのに聞き役を押し付けて
わたしらは伯母やいとこと歓談するという感じ。

わたしが中3の時に亡くなったじいちゃんは
この伯父に、自分の興した会社を継がせるのではなく
次男であるぱぱんちに継がせると早い段階で
決めていたと聞いている。
それは伯父が、ものすごく頭が良かったから、何か研究職とか
店を継ぐよりも、もっとすごい仕事ができそだと期待して。
と、聞いている。
大学は理学部物理系に入学し
(ぱぱんちはじいちゃんの勧めで経済学部)
家に戻る予定はなかったはずが、学生運動に傾倒したことが
きっかけで、病気になってしまった。

結局伯父は、その病気のために実家の町に戻り、じいちゃんの死後
家業を継ぐことになった。
伯父の持病は良くなったり悪くなったりを繰り返しつつ
ぱぱんちとままんち、伯母の4人の共同経営のよな形で
店をやってきた。(という感じに子供のわたしは認識している)

伯父と、あまり言葉の通じる交流を持ったことがないなと思う。
何か意見を求めたり、訊ねる時の手土産以外の贈り物をしたり
そ言うことをしたことがない。
どちらかといえば、なるべく顔を合わせたくないなと思う。
でも、伯父の訃報を聞いて、それほどショックを受けない自分に
ちょっと引いた。

確か今、伯父のところには、3人のこどものうち
長女と長男が一緒に暮らしており、
離れて暮らしている末っ子の次女は、
偶然昨日面会に来ていたそだ。
イトコたちと伯父の親子関係は、わたしにとって実は未知で
彼らの悲しみも、想像がつかない。

葬儀は今週末、
今後の家業も含めて、どうなるかわからないが
できる限り、力になろうと思う。

夕方、ぱぱんちからまた電話があった。
今後の日程が決まったのかと思いきや
「昼ごろ兄貴が亡くなって…」と言われ、恐怖を抱く。
多分、あちこちに電話していて、わたしに電話が通じたことを
忘れたのだと思うけど、大丈夫か?


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