えびたま

2004年07月07日(水) 「きもの365日」を読む

群ようこさんの。
書き下ろしで、それとわかる時事ネタもあったから
おそらく去年一年の試みだったんだろう。

よっぽどのことがない限り一年間着物を着て生活
という企画。
本はその日々の日記。
割と最初の方で「毎日」というのは挫折していたけど
たまにしか着ないときとは
全く違う着物との向き合い方が書かれていて
いろいろ面白かったし勉強になった。
別に着物で生活するつもりはないけど
洋服を着るのと並列で着物も着たいとは思っているから。

日記形式だけに
細かい季節ごとの装いだとか準備だとか、必要なものが
とても詳しく実体験つきでわかるのが嬉しい。
着物初心者だから超有り難かった。

自分の好きに、楽に着ていいみたいだけど
やっぱり基本も知っておいた方がいいみたい。
センスを磨くには、多少のコストや経験も必要とも。
現代は薄れつつある被服文化だものねえ。
学問に王道なし。

耳が痛かったのは
ずっと着物を着て、半襟を付け続けたおばあちゃんが
「めんどくさい」と言うのと
昨日今日着物を着始めた小娘が
「半襟つけるのめんどくさーい」と言うのとでは意味が違うと。
ああ、修行が足りませんでした。すみません。

そして「繰りまわし」の感覚。
たしかにあまし無いかも。
これからは考えて扱うことにしよう。

わたしも
さらりと、気負いなく着物が着られるようになりたい。
群さん御自身もその途上というのがいい。
でも一月と十二月では、確実に着物との距離が縮まっておられる。
すごい。
座右の書にしようかしらこれ。
「なるべく仕事をせずに、日々本を読み、三味線を弾いて
ネコとのんびり暮らしたいというのがわたしの夢」と。
素敵です!!
わたしもその夢、一口乗りたい。


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