えびたま

2004年06月22日(火) 六月大歌舞伎を観る!!!!

紬の単衣を着て!!
帯結びに時間がかかりちょっと予定より遅い出発。
最初の駅にケイティが忘れ物をして
大典が取りに戻る。これも思い出の一コマよ。

昼の部はケイティと二人で。

「菅原伝授手習鏡 寺子屋」
(すがわらでんじゅてならいかがみ)
勘九郎さんの源蔵に福助の戸浪
仁左衛門さんの松王丸に玉三郎の千代と超豪華!!!
やっぱりやっぱり勘九郎さんはいい。大好き。
息をぎゅうっと詰めて観た。
源蔵と松王、戸浪とのやりとりが
どれをとっても緊密で、正に手に汗握る攻防戦。知ってる話なのに。
苦悩する勘九郎さんの後ろでとても自由な亀蔵もよかった。
筋書きに、「花道の出のところを工夫します」と勘九郎さん。
2階席で殆ど見えないです。悔しいです。

これ観終わった後、ケイティが借りたイヤホンガイドが
日本語版だったことが判明。
でも大体わかったって。すごい。

「春興鏡獅子」(しゅんきょうかがみじし)
これが観たかったんだってば!!
つれてこられたでっかい海老蔵弥生。
お局さまと御老女さまと倍率が違ってみえた。
前半の弥生の踊りは美しいんだけど
単純に長くてわからなくて眠くなってしまう。
あれ、二枚扇のところひょっとして失敗した?というのもあり。
胡蝶の踊りが入って、後ジテの獅子の精。
これがやっぱり真骨頂でしょう。
気持ちいいくらい毛を振る振る。
今まで観たことのある獅子の精って、
どこか理性があるように見えたんだけど
海老蔵のは、ヒトの気配がない野生の獅子に思えた。
うっかり胡蝶の精たちがばくっと食われちゃいそうに見えたくらい。
前半は寝てる人も多かったのに
終わりは大拍手。
感動しました。獅子の力強さに。迫力に。
これ1階席で観てたら絶対泣いてた。

今日のうちに帰ってしまうためケイティはここまで。
大典と観る夜の部。

「傾城反魂香」(けいせいはんごんこう)
以前あらすじだけ読んでみて全く意味がわからなかった演目。
舞台をみてもやっぱりなんだこりゃなのだけど
単純に雀衛門さんと吉衛門さん演ずる
夫婦間の愛情だけは伝わって来た。
吉衛門さんがだんだん斉木さんに見えてきて楽しかった。

「義経千本桜 吉野山」
(よしつねせんぼんざくら よしのやま)
不思議と大典もあまり眠らなかった所作事。
カップルをひやかす道化みたいな役回り・逸見藤太役の
権十郎さんもなんかよかった。

「助六由縁江戸桜」(すけろくゆかりのえどざくら)
最大の目玉。これぞわたしが夢にまで観た演目。
もう助六は海老蔵以外考えられない!!
日本一の色男で喧嘩っ早い助六と、その恋人揚巻(玉三郎!!)の
間に割って入ってくる嫌味なお大尽・意休(左團次)。
玉三郎揚巻がいい!!
単純に何言ってるかわかりやすいのもあるけど
助六に愛されてる自信とか、No.1の花魁の誇りとかが
溢れんばかりで素敵ったらないですわよ。
海老助六は凶暴。
何をするかわかんない、鋭利な刃物みたい。
でも色っぽい。ああ素敵。
後に出てくる助六の兄役の勘九郎さんも嬉しい。
前に観た、新之助時代の助六はこれは三津五郎さんがやってたけど
そのときより兄弟の距離が近い気がした。
親密なの。助六がというより海老蔵が
時折すごくリラックスしている気がした。
ゴージャスなお祝劇。
襲名のお祭り気分を最高に盛り上げておひらきの演目。
ほんとに良かった。面白かった!!

ものすごくいい気分。
帰りたくないよう。


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