昨日の何●も●定団で、宮澤賢治の書簡が出たので見た。 期待はしていなかったんですが、依頼者は何と保阪嘉内さんの御子息。 よって実に70通以上の書簡は、宮澤賢治研究の第一級資料。研究者の人なら一度は目にしたものだと思う。ちなみに書簡集にももちろん載っている。 ファンなら、賢治がこの人に宛てた手紙の内容を、宛人は知らなくても目にしたことがあるのではないか。 私も番組で、ああ、この手紙、読んだことがある。と思った。 つか、あのハガキ、定本に写真で載ってるよ…。 こりゃあ、値段なんかつかねえだろうな。と思いましたし、実際、そういう類のものだと思う。 でも値段をつける番組なので、金額は出ました。 ちょっとこの番組にしては天文学的な数字が弾き出された。
値段がつかない。で済ましてほしかったなあ…。 鑑定人も、こういう形で「売り物」として資料が出ることはまずないと言っていました。 だから遠まわしに文化財認定を勧めていた。 私も切実にそう思う。 つか「あほかオッサン、こんな番組に出すな」 と思ったのは私だけではないだろうて…。
賢治の生涯は短い。 だからこれだけ密に、親しい友人に書き送った手紙が、多くの破損もなしで残っていることが奇跡的であるし、なにより、こういう形でメディアに乗り、「金額」がついてしまったことが辛い。
私も文学ファンのはしくれなので、研究者や、関係者が一番、怖いのは資料の散逸だと思う。 まずそう思ったよ。「おっさん。とっとと寄付しろ。文化財指定要求しろ」と聞こえもしないのに凄んでしまった…。 名前も知らない親戚が増える前に、手段を講じて欲しいな…。 ハガキ一枚、数百万で取引されると、専門家はもっと言い分はあるだろうが、けれどもっとも流通しやすい媒体が認じてしまった。 文学史の宝にこういう価値がついてしまうのは、嬉しいことではないな。 すっかり錆びていますが、文学少女崩れとしては複雑な感じでした。
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