JIGOKUNOMISOGURA

2007年11月05日(月) スタンディングオベーション。

真面目に音楽日記。
いや、魂抜けました…。

またもやコンサでした。いや、お膳立てして貰ったので。
今回はエッシェンバッハのパリ管弦楽団でございました。
別にどっちのファンというわけではなく、生の火の鳥とチャイコのヴァイオリン協奏曲が目的でしたよ。考えてみれば指揮者はドイツ人で、オケはフランスですよ。そしてメインはロシア音楽…。
私が日本人だからあまり深くは考えていませんでしたが、なんだか色んな意味で結構なプログラムだったらしく…。
でもフランスのオケはあんまりCDでも聞いていなかったのですが、パリ管はかなり骨のある演奏をしました。なのに若手がびっくりするほど多かった。(碧眼は判らんが、金髪のイケメンがいたよ)。チャイコのあの有名な主旋律はちょっと目が覚めた。あと火の鳥も天井に突き抜けるような演奏で、いいコンサートの部類に入る演奏でした。

けれどメインはアンコールでした。


アンコールでしたよ。




誰がアンコールにボレロを持ってくると思うだろう。




そして我々はなんと、たまたま取った席がバックステージだったんですな。




バックステージでパリ管のボレロ聞いちゃったよ(号泣)。




もうこの興奮を判ってくれる人はいないか(切実、涙目)。
ちょっとこれは。これだけはありえない幸運でした。
私は演奏が始まったとき「アンコールでボレロかっアンコールでボレロ持ってくるかッッ」としか言えませんでしたが(これだけでメインディッシュ)、バックステージで聞くボレロすごいよ。本当にすごいよ。つか、ラヴェルは本当に天才ですよ。

ラヴェルの今までの印象ががらっと覆りました。ボレロはおっっそろしく緻密にそして計算され尽くされた曲です。金管と木管の魅力を知り尽くしている。バックステージだとどこで誰が演奏しているか一目瞭然で、どれだけ絶妙な絡みと臨場感で演奏しているのかが判る。

私が行ったコンサの数なんかたかが知れているのですが、初めてスタンディングオベーションしましたよ。終った後、腰が抜けかけていたのも、ちょっと涙が滲んだコンサも初めてでしたよ。

アンコールで全てがふっとぶコンサってなんだ。

フランス人のプライドをかけた(いや、指揮者はドイツだが)、ひれ伏したくなるほど誇り高いボレロでした。高慢さなどかけらもない。他の国の人間がやれるもんならやってみな、というボレロでした。あああ〜。そうだよ。フランスはこういう天才を生むんだよ。
思い出してもちょっと涙目。終った後、全身に立った鳥肌が収まらなくて寒くもないのに震えちゃったし。
とんでもねえ置き土産で終ったコンサでした…。
でも、たとえ、同じ指揮者とオケで、ボレロのCDを買ったとしてもきっと違うんだろうなあ。
言えるのはもう、私はきっと他のボレロはもう聞けない…。


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