■867号室のぐだぐだコラム■
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 姑獲鳥の夏

京極夏彦原作、実相寺昭雄監督、堤真一主演。

戦後間もない東京。
雑司ヶ谷の産院の娘が妊娠20ヶ月を迎える。
失踪した夫。死産とされた赤ん坊。憑物筋の一族。
様々な謎が絡み合い、縺れ合い、姑獲鳥が啼く。
古書師にして陰陽師。憑物落としのあの男を求めて。

言わずと知れた京極夏彦の大人気小説の映画化。


そうね。

原作が死ぬほど好きで、映画に原作そのものを求める人には相当不満が残るのではないかしら。

原作が死ぬほど好きで、映画はアレンジされるものだと認識している人には賛否両論だわね。

原作が死ぬほど好きで、実相寺昭雄作品が大好きな人には、地団駄踏むほど面白かったかもしれないわ。

原作を読んだ事がなくて、実相寺昭雄も知らない人には????な作品でしょうね。



観る人によってかなり感想が分かれる作品。
ちなみに私は3項目に該当。

これは全国公開するよりも単館映画のレイトショーとかで上映して、「え?姑獲鳥って映画になってたの?」って感じでビデオ借りて見てクチコミで広がっていくのが似合う作品。



不服があるとすれば、榎津はもっと馬鹿でよかったと思うの。上●次郎に勝る勢いで演じてほしかったわ、阿部ちゃん。どーんとこーい!


ところで。

姑獲鳥の夏を書いた頃の京極夏彦が好みの私だけど、
姑獲鳥の夏に出演してる京極夏彦の丸さにびっくりしたわ。

……15kgやせたら愛人にして下さい。








2005年08月27日(土)
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