ギネス君

 家事いろいろ。23:45にギネス君から電話。
「今から行くから」
「我が家?駄目です。どこの誰だか知らない人は入れません。名刺と運転免許証かパスポートの確認が必要です」
と言ったら外で会おうと言われる。時間も遅いし、と断っても「待ってるから」。
「じゃあ、名刺をくれるなら行く」と言っても
「お願い!」
「私もお願い!」
「じゃあ…」
プー。

なんだよ、名刺を欲しがったら駄目なの?こんな時間に出掛ける準備したのに、もう!
と思ってふてくされてたら
「待ってるんですけど」と電話。
「へ?もう会わないのかと思って帰ってきちゃったよ」

私は押しの強い人に弱い。ギネス君はその辺り非常に上手い。
「じゃあ、名刺をくれとはもう言わないけど、わけを聞かせてよ」と言ってのこのこ出掛ける私。やられてる。

結局1時近くに会う。

「仕事以外で名刺は渡さない」とギネス君。ちょっと怖い顔。
「会社でそういう規則があるの?」
「そうじゃない」
「友達に『今こういう仕事してる』って名刺渡さない?」
「渡さない。関係ないじゃん」
「関係ないけど、関心はある。友達から仕事のネットワークが広がったりするでしょ」
「仕事と友達は全然別」
「飲み会とか合コンで名刺配ったりしないの?」
「合コンなんかしない」
「友達いなんじゃないの?」
頭を軽く叩かれる。くれなくてもいいから見せてくれ、というのも拒否される。

ただ私はギネス君に興味があるから、知りたいだけ。
ナンパされた時に聞いた名前が偽名でも、年齢、職業が実は違っても「あら、そうなの」だ。
「そんなに嫌なら別にいいけど、なんで?とは思う。私、変?」
「そんなことないけど」
「嫌だった?ごめんね」
って何で謝ってんのかよくわからない。
仕事は関係ない、というなら今まで付き合った人数の方がよっぽど関係無いと思うが。

まあ、それはいいけど会いたい時はもっと早く電話して欲しいものだ。
2005年04月19日(火)

抱茎亭日乗 / エムサク

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