『金竜中国料理店』,コミック原作講座,『CREAM』,困った母,ご近所さんたち

 先週美味しいと思った『金竜中国料理店』、鶏と野菜の炒め物は普通。
餃子も前回ほど美味しく感じなかった。

 小学館コミック編集室室長の志波秀宇氏が講師のコミック原作講座。
志波氏がすごい人だというのは聞いていたが、ものすごい人だった。
入社間もない頃、既に超売れっ子だった手塚治を殴ってしまったのに首にならなかった。
また、約束通りに描き直さなかった手塚治の原稿を、ビリビリと破いてもう一度描き直させた。
しかし手塚治はまたしても同じものを描いてきた。
それを知りながら「ありがとうございました」と受け取る志波さん…。壮絶な話だ。

キャラクターの構築のためには人に会え、業界、職業の独特の臭い、言葉、服装を感じ取れ、という話のたとえが「皆さん、拳銃のことを『ハジキ』といいますね。あるいは『チャカ』ともいう。違いがわかりますか?『オデコ』とはなんだか知ってますか?警察ですね…」って、何の教室だ?面白過ぎる。

遅刻は厳禁だし、毎回宿題があって、カルチャーセンター気分は吹っ飛ぶ。
あと3回、一言も漏らさず聞かなくちゃ。

 すぐに帰って原稿を書くか、キャラクター研究のために飲みに行くか、どこでどのキャラクターを観察するか、かなり迷って一人で『CREAM』。
4日に税理士君が連れて行ってくれたちょっと変ったバー。
前回行った記憶がないトイレは、かなり変った作り。階段の踊り場に便器があるみたい。

一杯目の背の高いビールグラスを、半分も飲んでいないのに、倒して割ってしまう。
あああ、勿体無い。

『CREAM』は21:00から26:00までの営業で、上にジャズレコード店とギャラリーがあって、お酒のメニューはなくて、食べ物のメインはスッポン。
私はキムチ冷麺をすする。全然合ってないような気がするが、日本酒は『黒牛』。

 母から電話。「ケータイメールが見られない。なにしろメールは嫌。気が狂う」などと、酔っ払っている様子。「あ、そう。じゃあね、バイバーイ」と切ってしまう。
その後母から空の返信メールが2通。わけがわからん。

 毎日メールをくれていたご近所さんからメールが来ない。転職を考えているとのことで、私は「どういう選択をされるか楽しみです。面白いことになるといいですね」と書いたのだが、失礼だったか?怒っちゃったかな?

『ご近所さんを探せ!』はナンパを禁じているので、すぐに会いましょう、という話にはならない。それは危険だったり下品だったりしなくて良くもあり、まどろっこしくもある。

近々会おう、と言われた人に、私から「今新宿で一人で飲んでるので来ませんか」とか言っても難しいし、会おう、と言われていない人に、いきなり「オールナイトで映画を見ませんか」などと言うと驚かれる。
2004年06月10日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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