なごや博学本舗,『BUTTU TRICK BAR』,喫茶店,忍者屋敷,駅前モンブランホテル

 10:33発こだまで名古屋に向かう。
「ぷらっとこだま」という割引チケット+ビール1缶+名古屋ホテル1泊で14,200円也。
こだまは指定席で、絶対に乗り遅れてはいけない。途中乗下車は認められない。
途中で降りてもいけないっていうのは非常に不思議だ。
前夜は緊張してなかなか眠れなかった。

10:00に池袋駅に着く。ぎりぎりだ。
「ぷらっとこだま」はJR東海の商品のため、
東京駅のJR東海の改札から入場しなくてはいけない。
それがどこだかわからない。荷物を持って全速力で走る。やばいやばいやばい。

正規の改札は結局わからない。ぶっちぎる。駅員に「ここまでの切符は?」と聞かれる。
汗だらだらの必死の形相で「ハァ、丸の内線で来て、10:33発のこだまで、ハァ」。
間に合った。咳が止まらず、放心状態になって、
汗が引いて落ち着くまで30分ぐらいかかった。

なごや博学本舗のトークライブ会場マノアホールのある栄駅に着く。
駅からの行き方がわからない。出口もわからない。
迷っていたら電脳キツネ目組の人に出会って一緒に行く。

 植垣康「博」さんと宮崎「学」さんだから「博学本舗」。
本日のテーマは「拉致事件、よど号犯、『理想』が生みだしたものとは?」

よど号ハイジャックは「規模の大きな自転車泥棒にすぎなかった」と宮崎さん。
これも私はよく知らないけれど、時間が経つにつれてどんどん間抜けになっていく感じ。  

拉致被害者として帰国した5人は北朝鮮の51に分かれている成分表(階級)の
どこに位置するのか?という疑問は次から次へと広がる。
彼らの子供が実は日本人だったということで成分は下がるのだろうか?
北朝鮮の人々はみな自分の成分を知っていて、それは一生変わらないものなのか?
功績や懲罰で上がったり下がったりするのか?

鈴木宗男にくっついてロシア利権を貪っていたと言われる外務省のノンキャリアだった
佐藤まさるについて、マスコミとは違う視点で取材をしている宮崎さんの話など。

 2次会は店内の巨大大仏がサンタクロースの帽子をかぶりクリスマスツリーを持っている
『BUTTU TRICK BAR』。
宮崎さんや植垣さんへの質問は有料(名古屋っぽい?)。
1問100円。前回は1,000円だったらしい。どこかに寄付したそうだ。
ある男性の「理想の社会はないんですか?」という質問には
みんなから「ないない!」と声があがる。

 次はブッツ・トリック・バーのビルの前にある喫茶店でみんなでお茶。N君と話す。
「さっき、宮崎さんの話聞いて私泣いちゃったんだ」
ブッツ・トリック・バーで私は宮崎さんの後ろの席に座っていた。
宮崎さんは、タイのお土産を買った人が、それを渡す約束の前日に亡くなった話をした。
「覚悟の上だったんだな」と言っていたが、
タイで宮崎さんは「お土産はタイシルクのパジャマにしたんだ、いいだろう?」
と楽しそうに言っていた。
宮崎さんがお土産を買う、それほどの仲の人が、殺されてしまった。
「じゃあ、お土産は明日持っていくよ」と言ってたのに。
その話をする宮崎さんの後姿を見ていたら涙がポロポロ。

全然そんなこと知らなかった私は、タイから帰ってきて宮崎さんが
「疲れたなあ、年かな」としみじみ言うので
「高円宮みたいにならないように、休んでくださいね」
なんて言ってしまったのだ。ああ、本当に嫌な事言っちゃったなあ。

「そんなこと気にしなくて大丈夫ですよ」とN君。

 東京と静岡から来たキツネ目組の人たち6人で、「くのいち」Mさんのお家に行く。
静岡の植垣さんのアジト?に泊まった時に一緒だったMさんは「忍者」だ。
翌朝ドロンと消えていた。

このMさんはものすごく面白い人だった。
忍者で女優。出演した『マルサの女』や『猟奇娘』のヴィデオや写真集を見せてくれる。
ブラジルの、観光客や報道も入り込めないスラムで2年間暮らした時に撮影したヴィデオや
フランス人の元夫と四国でお遍路さんをやった記事も。
「忌野清志郎にほら貝の吹き方教えたのは私よ」とか。 

ガクトやオイカワミッチーのようなナルシストの若者が好きらしい。
ガクトのヌード写真と宮崎さんの選挙ポスターが並んで貼ってあるのが可笑しかった。

Mさんが「近所迷惑だから静かに」と何回も言ってるのに、植垣さんやRさんは
酔っ払って大きな声を出す。Mさんの魅力に興奮気味?

Mさんは泊まっていったら、と言ってくれたが、私だけタクシーでホテルに戻る。
2002年11月30日(土)

抱茎亭日乗 / エムサク

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