I got Mama,『I GOT MERMAN』

 なんと、目覚し時計の電池切れ。
これは「心を入れ替えてはいけない」というメッセージではないか?
しかし睡眠はたっぷり取れたので仕事はハイペース、のつもりがそうはいかないのであった。

 今日の宮本亜門『I GOT MERMAN』を一緒に見に行く弁護士Mに電話をすると
「え?チケットなくしたんでしょう?」
「だから発行証明書もらって…。もしかして予定入れちゃった?」
「連絡ないからダメになったと思って」
「オー、そうだったの…。なんとかならない?」
「電話する」
ああ、大失敗。私のメール「なんとかします。心配かけてゴメンネ」で
私は連絡済と解釈した。Mは「ダメってことだよね」と念を押すのをはばかった。
そして当日まで連絡をしない私!もともとチケットを紛失した私!

そして怒涛のピンチヒッター探し。チケット代7,350円が入ってこないと困る。非常に困る。
ミュージカルに興味のありそうな知人に連絡、会社の人にも声をかける。仕事も上の空。

頼みの綱は母である。母は宮本亜門を見たいと言っていた。しかし彼女は多忙である。
今日も予定が入っているようで、電話に出ない。折り返し電話が来る。
「行くわ。今四谷行って目白行って帰ってきたところだけど」
素晴らしい!ヨカッター。助かった。

Mに連絡。Mには本当に悪かった。「これからはもっと密に連絡取り合おうね」と約束。
さて、これで集中して業務にとりかかるぞ。

ところが、「大変困っているので至急連絡を下さい」というメッセージを聞いた人々から
続々と電話がかかってくる。「お陰さまで解決しました」「あらそう」
お騒がせして申し訳ありませんでした。

なんだかすごい1日だなあ、まだ何かあるかもしれない、と思いながらお茶をすすっていると
茶柱が立っている。ほほほ。一人で微笑む。

 『I GOT MERMAN』は何度も再演されている、シンプルだけど素晴らしいミュージカル。
私は宮本亜門のハデハデの大きな舞台のものを見ているが、
これが彼の原点なのだなあと感動。
母も喜んでくれて良かった。お寿司もご馳走になったし。

 「3日(死んだ父親の七回忌)は絶対遅刻しないでよ」と母に何度も言われる。
ううう、緊張する。
2002年11月01日(金)

抱茎亭日乗 / エムサク

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