ギャラリー・サーチ&サーチ

 小説に取り掛かろうかな、と思っていたら大学の同級生I君から電話。
「今すぐ青山に来なさい」
「何で?」
「勢揃い」
「誰が?」
「緑さん、高橋玄監督」
「まじで?」
ということで、餃子等を持ってギャラリー・サーチ&サーチに駆けつける。

玄さんは明るいうちから何時間もいるとのこと。既にワインは5本空いている。
このギャラリーはとっても居心地がいい。
緑さんがいて、作品があって、緑さんを囲む人たちがいて、酒がある。
その空間で飲むのは楽しい。

ワインのプラスティック製の栓が、大きなI君と格闘技が得意な玄さんと
二人がかりでも開かない。
「頑張れ頑張れ玄さん」と掛け声の中悪戦苦闘の末、
玄さんがボトルをライターで熱し始める。
「ポン!」と大きな音で開くと拍手喝采。玄さん、お見事。

緑さんが「もてない」のは何故?と玄さんに聞く。
「H度が足りないのでは」というのは緑さんの自己分析。
「いや、そうじゃなくて、男同士は会った瞬間に勝負が決まるんだけど、
男女は普通勝ち負けが入れ替わるんだよ。
(緑さんに対して)男は『負けた』とか『勝てない』と思うんじゃないか」
なるほどねえ。私が男なら絶対挑んでみるけどな。

玄さんは映画の話はもちろん食べ物の話もアウトロー話もすごく面白い。大好き。
帰宅拒否症なので、ヘビースモーカーでなければ我が家にお招きしたいぐらい。
2002年04月13日(土)

抱茎亭日乗 / エムサク

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