ありふれた日常

2002年05月15日(水) 言葉の群れ

聞きたくも無い言葉しか溢れてないから
耳を塞ごうと思った。
けれど、直前に腕をもぎ取ってしまったのだから
塞ぐ手段が無い。
身体へ入り込んだ言葉の群れは、全く馴染まず
次に目から外へと溢れ出す。
僕はただ、目から溢れ出した言葉の群れをじっと見据える。

本当は「きみのように身軽だったら」と
厭味とも泣き言とも取れる電話を掛けようかとも思ったけれど
腕が無いのだから、諦める他ない。
だからだたじっと、溢れ出しては積み重なる言葉の群れを見据えていた。


nobel 花村萬月「イグナシオ」��


 < 過去  INDEX  未来 >


AMI [Mail] [Lifetime] [Colors]

My追加