| 2001年06月30日(土) |
ヤイコもアイコも可愛い |
土曜日は毎週お昼まで働く。 唯一ゆっくり過ごせる土曜日の午後がとても好き。 今日の土曜日は久しぶりに出かけない事に決める。 小説を読むかビデオを見て、ゆっくり眠って 夜またゆっくり過ごす。
切れていた部屋の蛍光灯を取り替えた。 しばらく小さなスタンドのみで過ごしていた部屋に 明るい光が灯ると、何もかもがあまりに鮮明で 幾分居心地が悪くなった。 少し部屋の掃除をして、ビデオを見るか小説を読むか しばらく迷って、買ったまま読まずにいた小説を読むことにする。
本を買う時、必ず冒頭文を読んで決める。 最初のページで引きずり込まれるような本でなくては どうしても先に進まない。 今回放っておいた小説は、冒頭文で決めなかった。 あまりに有名になっていたので、興味を持ってついつい購入。 たっぷり時間をかけて3分の1を読んだ。 でも、そこまでで何も残らない。 日常に在る非日常を含まない、優しい愛に溢れた小説は嫌いだ。
熱を帯びた光が和らいだのを確認して、夜まで眠る。 「眠る」と言う行為で、夢を見ない、深い眠りを 与えてくれるのは土曜日だけ。
起きてから、一日放っておいてくれ。と言うのはやっぱり無理で 何処にも辿り着かない電話に出る。 そこから拾い上げたのは嫌気と吐き気。
あたしは「夜」がとても好きだ。 そして「月」がとても好きだ。 本当は毎日、月と共に朝を迎えたい。 でもそうも行かないから、ね。 明日は30度になるそうで、海に行く予定なんだけど 久しぶりに月と共に過ごします。 あたしの中に住む月は、激しく満ちかける月。 今日は、明るすぎる尖った青色の三日月。 本物の月は昨日と同じ淡い半月だろうか。 そろそろ杏月が見たい。 さぁ、灰色に浮かんだあたしを浄化してちょうだい。
それじゃぁ、あたしは逃げ出します。 良い夢を。
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