おぼしきこと言はぬは腹ふくるるわざ
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| 2007年07月09日(月) |
「河童のクゥ」試写会 |
仕事の後、5時半にヤクルトホール前で佐々木さんと待ち合わせ。氏があついなかネイビーブレザーでびしっと決めているのに対してこちとらくーるびずなスタイルで気恥ずかしい。
(以下ネタわれ)
で、肝心の映画。お子さんたちも2時間20分の長丁場に耐えてなかなかの良作。1800円の価値はありますよ。やはり特筆すべきなのは遠野や沖縄の美術ボードの美しさ。まあこれあって何ぼの映画だが。切ない初恋もちょっぴり混じったほろ苦さが適度なスパイスで良し。近年のゴマちゃん騒動そのままの「クゥちゃん騒動」もマスコミや一般大衆の軽薄さも説得力ありまくり。ただ少年と河童の友情物語を期待していく人にはその要素が予想以上に少ないのに困惑するかもしれない。たとえて言えばエビフライ定食頼んだらミックスフライがでてきたような。確かに海老は入っているけどさ。遠野の小川でクゥと少年が泳ぐシーンは確かに圧巻だったけど。また河童をかうことをどうやって家族に隠すか・そしてばれるか、てのもこの手の映画のポイントだろうけどよっぽど人柄の練れた両親だか拍子はずれなほどに簡単に打ち解けます。 ほんで人間世界に紛れ込んだ河童の悲しさが思った以上に濃い目。何しろ冒頭で父ちゃん河童が切り殺されるところからはじまるからな。甘くてちょっぴりほろ苦い叙事詩を期待していった人には予想以上のビターさに驚くかもだ。 しかしまあやはり佳作の部類に十分入る。是非行くべし。
べっきぃ
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