おぼしきこと言はぬは腹ふくるるわざ
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さっきTVつけたら植木等追悼記念に「日本一のほら吹き男」をやってたんで観てた。 なつかしいなあ。これ、大学時代の深夜放送で見たんだよなあ。あ、星百合子の登場だよ。このころの女優さんは本当、凛としたはりがあってきれいだよなあ。そうそう谷啓発明のクーラー電球で最後の大ジャンプ決めるんだよなあ。これ、次の日のゼミで酒飲んでたら(ゼミの後のみにいったのではない。わたしの大学の指導教官は議論が煮詰まると「頭を柔軟にしよう」といって飲みながら話を続けるのである。そー言う人が恩師なんだから私が呑兵衛なのもしかたがない)教官の間と話題になったんだよなあ。趙先生しばらく会ってないけどお元気かなあ。と感慨にふける。
さて、よく植木=スーダラといわれるが、このスーダラというヤツ。朝から晩まで怠けっぱなしという意味ではない。当時、趙先生とも合意に達したのだが、あくまでも植木等がおちょくっているのは朝から晩まで無駄にエンジンぶん回し、どれだけ仕事に無駄があろうがなんだろうが押し付けがましく「僕はこんなに仕事してますよ〜」と四六時中わめき続けている「モーレツ社員」のかっこ悪さなのだ。 この劇中の植木はリタイアした三段跳びの選手という設定で、ご先祖の「三段跳びの出世理論」を応用してみごと「モーレツ社員」どもを尻目に出世と恋に成功する。 「三段跳びの出世理論」とはつまり、普段はどれだけ怠けていてもいいが人生要点となるべきところがあるからその時にだけ全力を発揮せよ、ということなのだ。 たとえば劇中、植木は大企業に入社されたはいいが社史編纂室配属の危機に陥る。ここが正に全力を発揮すべき人生の要点で、植木は一日24時間、会社に寝泊りして社史編纂に没頭して、組合社員の顰蹙を買い、組合員ではない係長へ昇進させることに成功する。 つまり植木はライオンのオスの様に日頃は居眠りしててもかまわないからやるときにはしっかりやれ、といっているのである (趙先生も一見(悪い意味での)スーダラ教授に見えるが、日本で最初に35歳の若さで国立大学の助教授になった在日韓国人というすごい人であり、友人との飲みに議論するためレジュメをきっていった伝説の持ち主、という植木のいうスーダラ理論を実践しているような人だった)
ところが世の中、そういうことを理解できないお利巧さんもいる。 トラベラーコーナーのリヴァイアサンリプレイをどれだけの人が読んでいるのか解らんが(てか、読め)あれは二回目のキャンペーンなのである。 一回目のキャンペーンは船長=ボスをプレイした人(奇しくも植木といった)が「俺スーダラ艦長やるから」と高らかに宣言し、はまる氏他の幹部たちの忠告も無視してほんとーに何か問題が起こっていても何もせず、口を開けば部下の神経を逆なでにすることばかり。ついには反乱が起こってしまってキャンペーンそのものが崩壊したのだ。 組織のボスが全く仕事しなけりゃ部下に怠け意識が伝染するに決まっているだろ?なに勉強して生きてたんだ(先輩のほうの)植木さん?(どうしてそんなプレイを許したかって?指揮官の無能のせいで反乱が起こった例はブライ艦長のバウンティ号の例など枚挙に暇が無いから) おかげで二回のプレイでは船長役の後輩もしっかりとプレイして無事キャンペーンは終了した。 (先輩の)植木さん?あんた当時社会人になって1.2年のときだったけどさ、今もまだ(間違った意味での)スーダラ社員やってんの!?
べっきぃ
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