おぼしきこと言はぬは腹ふくるるわざ
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| 2004年11月07日(日) |
谷甲州『ラングーン侵攻』(下)読了 |
とにかく今日は仕事日。 あいまあいまに谷甲州『覇者の戦塵』シリーズの新刊読了。ビルマ戦線の完結編。 相変わらずといえば相変わらずのこのシリーズ。 北方警備の師団から重戦車を含む(なんでこの頃の日本軍に400馬力級・10cm砲搭載の砲戦車があるんだとかいってはいけない)機械化部隊が転出してきても牟田口司令(出た)の一存で各戦線に分散配置されかける始末。結局現地指揮官がウソ800並べ立てて既成事実をつくってごまかそうとしたら瓢箪から駒でその方面に本当に現われてきた英軍機械化師団と正面衝突になる。 いかにも谷センセーらしいのは重戦車の活躍よりも、このデカブツをぬかるみだらけの道とか細い橋しかないビルマ戦線でどうやって前線まで持っていくか、のほうにページ数を割いているところ。やっぱ土建屋の親爺だなあ。 ビルマ戦線になってから大活躍の晴嵐改に加えて今回から四式戦・疾風が登場。おお強い強いスピットファイアなんて敵じゃない。対地攻撃にも使えるし(もっともこのシリーズでは40mm砲搭載型の二式単戦によく対戦車攻撃させているが)。誉エンジンは大丈夫なのか気になるが水冷式の飛燕や晴嵐もぶいぶい言わしているしその辺の言い訳は何かほしいところではある。 とにかく最後は牟田口の面子丸つぶれになってぺしゃんこになっていたのでよし。
べっきぃ
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