琴 星 商 事 日 乗
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2005年07月08日(金)
  大阪地下鉄ツアー <画像あり>

 今日は午後から大阪へ。まずは梅田に出ました。
 そう言えば何処にも書いてなかったかもしれませんが、今回の関西逗留は夫の大阪出張によるものです。今日は早く終わるそうなので、夫がいる大阪中心部ら辺をうろうろしようと、梅田に出て来たワケです。

 昨夜から大阪中心部の地図を見て何処に行こうか考えました。天気が悪かったらバーゲンでいいやと思ってたんですが、生憎(?)天気は良好で、東京以上のコンクリートジャングルは真夏の暑さ。日差しから逃げるように日傘を差し、アーケードに入り、お初天神へ向かいます。

 お初天神。近松門左衛門の「曽根崎心中」で有名な話ですが、実話なんだそうで。遊女お初と手代徳兵衛がこの神社の「天神の森」で情死した話。これが「曽根崎心中」となり評判を呼び、「お初天神」と通称されるようになりました。そう、「お初天神」って通称なんですね。正式名称は「露天神社」。1300年の歴史を持つ古社なのです。
 「天神って菅原道真じゃないの?」と思ったアナタ。鋭いけれど違います。「天神さん」といえば確かに菅原道真を指すんですが、「天神社」は必ずしも天神さんじゃないのです。
 創建が道真以前に遡るような天神社が何を祀っているのかというと、「天の神様」です。正確に言えば「天津神」。日本神話で高天原にいた神様の系譜に連なる神様を祀る神社を「天津神の社」ということで「天神社」というんです。天神社の多くは、その名前に引かれて菅原道真公を合祀しているので、よりややこしくなってますが。

 さて、そんなお初天神に参詣し、再び梅田に戻ります。さーて次はどうしようかな。どう廻るか考えて、行きたいところから行こうと決断し、目的地を本町に決定。切符を買わなきゃ・・・。
 切符売り場にパラパラと「本日ノーマイカーフリーチケット使えます」という表示。何だノーマイカーフリーチケット。乗車券や回数券なんかの説明書き看板を探し、読みます。毎週金曜はノーマイカーデーで、市営地下鉄・バス・ニュートラムに600円で1日乗り放題。
 乗 り 放 題 !
 地下鉄の初乗りは200円。3回乗ったら元取れます。3回なんて乗るでしょう。決定、このチケット購入です。
 ノーマイカーも何も車の免許すらないですが、恩恵に与ってみました。これで今日は地下鉄乗り放題♪(バスに乗る気はナシ)

 本町まで行き、まずは旧府社の難波神社へ。駅から御堂筋を南下した所にあります。
 参拝を済ませて御朱印を頂いていると、年配の男女が社務所にやってきました。「ちょっとお伺いしますが」と中にいる女性に話し出した男性。曰く、近くのホテルに宿泊しているのだが、朝、●十人くらい(数字忘れた)でラジオ体操とミーティングをやる場所を探している、境内でやっていいか、というようなことらしい。言われた女性と、女性が困っているのを察して出て来た男性神職、「近くに●●公園がありますけど」というけど「ちょっと遠いんです」という男性。確かに、神社ってのは広く市民に開かれたスペースだろうとは思うけど、数十人でラジオ体操されたら、ここの境内はいっぱいです。他の人がすごーく参拝しにくくなると思うんだよね。勿論、すごく広い境内がある神社ならそれもアリかもしれないけど、この程度の広さでそんなこと頼まれても困るよなぁ。
 私は御朱印帳を受け取って神社を後にしましたが、きっと断られたことでしょう。雰囲気的に「いいですよ」って言ってもらえる感じじゃなかった。

 それから今日最も行きたかった旧官幣中社・延喜式名神大社の坐摩(いかすり)神社。本町の駅まで戻り、駅を通り過ぎて西に。伊藤忠かなんかのビルの横に神社はあります。
 完全に周囲はオフィス街。ビルとビルの間に立つ鳥居は、三輪鳥居でした。へー何でだろ。参拝しようと拝殿に近付くと、中ではスーツ姿の男性集団が祈祷中でした。近所の会社の方達かなぁ。
 境内には「陶器神社」があります。陶器製の灯籠がたくさん奉納されてて、ちょっと異色な感じ。

 さて、この坐摩神社。鎮座地の住所がまた異色です。
 「大阪市中央区久太郎町4丁目渡辺3」
 渡辺って! ここが全国のワタナベさんの発祥地だとかで、知る人ぞ知る地名です。

 本町から地下鉄に乗り、今度は北浜へ。目指すは薬の町・道修町。ここに鎮座する薬の神様・少彦名神社へ参拝です。
 小野薬品の本社ビル?の横に鎮座するこじんまりとした神社ですが、製薬業界や薬学部受験、薬剤師国家試験受験なんかの方々に信仰されているようで、絵馬も結構な数かかってます。社務所のビル(ビルですよ)の上階には「くすりの道修町資料館」まで。宮司さんが近くの銀行まで出掛けているということで、御朱印帳を預けて資料館を見学しました。
 社務所ビルに社号標と共にデカい虎の像が立ってます。これは江戸時代、大坂でコレラが流行した時に「虎頭殺鬼雄黄丸」という丸薬が作られ、併せて張り子の虎を病除祈願の御守りとして施与したことによるよう。阪神タイガースなのかと思った(嘘)。


坐摩神社の鳥居、壁の住所表示、少彦名神社の社号標と虎。

 続いて北浜から堺筋線に乗り1駅の南森町へ。もうすぐ始まる天神祭の大阪天満宮へ。あれだけの祭りをやる神社ですからそれなりの規模を想像していましたが、敷地面積はともかく、社殿などの豪華さは想像通りでした。

 境内に入ったところで夫から電話が。何だよもう終わっちゃったのか。次に行く谷町九丁目の駅で待ち合わせることにして電話を切ります。

 参拝して社務所へ行き、御朱印をお願いして待っていると、中年男性が「合格御守はないですか?」と中にいる巫女さんに訊いてました。いや、天満宮で合格御守がないなんてことはないだろう。そう思って聞いていると、巫女さんが「こちらになります」と示した御守にびっくり。肌守(身に着ける御守、要するに普通の御守の中身)と家にお祀りする御守(小型の御札みたいなモン)、それに絵馬と神社の方で祈願する為に住所氏名なんかを書く紙全部まとめて3,000円。さんぜんえん!? 巫女さん曰く、合格御守はそれしかないとのこと。男性は仕方なく(だと思う)それを求めていましたが、
男性「絵馬はいい、いらない」
巫女「絵馬がなくても3,000円お納め頂きますが・・・」
男性「いい」
巫女「こちらの用紙にお名前などご記入頂いて、ご神前にお供えして祈願させて頂きますが・・・」
男性「いい、いい」
 この男性はここじゃなくて他の天神さんに行った方が良かったんじゃないだろうか。交通費考えても北野天満宮とか行った方が・・・ねぇ。
 でも料金変わらないなら絵馬も祈願も断ることないのに。あとで不合格だったりしたら、「あの時断らなければ」って後悔しそうじゃない。抑も何の合格祈願なのか知らないけど。
 しかし合格御守が3,000円のもの1点のみ。すげえ大阪天満宮。流石大阪の天神さん!

 南森町から谷町線に乗り、谷町九丁目へ。夫と合流して最後の目的地・高津宮へ向かいます。
 高津宮の周辺は公園のようになっていて、今日今まで訪れた神社と違い、しっかりと社叢(所謂「鎮守の森」)に覆われています。高台にあるようで、北西は石段。境内西側には展望スペースのような所があったんですが、その傍らに石碑が建ってました。
 「大 阪 市 歌」
 そんなものがあるのか。
 「一、高津の宮の昔より よよの栄を重ねきて 民のかまどに 立つ煙
   にぎわいまさる 大阪市 にぎわいまさる 大阪市」
 以下3番まで。すごいな大阪市。


商業地の大阪天満宮と社叢に埋もれた高津宮。

 梅田の阪神デパート(確か)に入ってたAfternoon Teaでお茶をしてから、お好み焼きを食べて帰りました。お好み焼きはキムチとチーズをトッピングしたんですが、標準で紅ショウガが入ってるんですよね。それが結構な量で、キムチの味がしませんでした。しかも紅ショウガってあんまり好きじゃない罠。うーんイマイチ。


**************
・過去の「今日」。

2004年07月08日(木) 偽りのあたし
2002年07月08日(月) まだまだイケる!(かもしれない。)

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